藍と紫音が部活だと言っていた為、私はさっさと帰ってふて寝してやろうと思い廊下を歩いていると角から荷物を大量にもった女の子に当たった。
飛び出してきたその子は私より小さい為倒れそうになってしまい、倒れないようキャッチした。
凄い勢いで謝る小さくて可愛い子は同じ学年の子だと直ぐに気がついた。
少し驚いた顔をしてから、自己紹介をしてくれた。
仁花ちゃんは笑って、ありがとうございます!とお辞儀して礼を言った。
荷物を持って、並行して歩くとやっぱり仁花ちゃんは小さい。
自分でも顔に嫌だと書いてあるような顔になったことがわかった。
顔が少し赤くなって、私もと言ってくれた。
体育館に着くとやっぱりバレーをしたくなってしまう。
それにアイツも目に入ってイラっとしてしまう。
潔子先輩は優しい笑顔を浮かべて優しい声で名乗り、この間のことも言ってくれた。
私はなるべく飛雄を視界に入れないようにする。
どうしても日向は私のツボだ。
私が笑うのがおかしかったのかみんなが私を驚いた顔で見る。
月島君は呆れたように言った。
そう言って月島君は歩いて行ってしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!