第6話

仁花ちゃん
419
2018/08/26 15:08
藍と紫音が部活だと言っていた為、私はさっさと帰ってふて寝してやろうと思い廊下を歩いていると角から荷物を大量にもった女の子に当たった。
うわっ!!
あなた

おっと、セーフ。

飛び出してきたその子は私より小さい為倒れそうになってしまい、倒れないようキャッチした。
あなた

えっとー。大丈夫?

す、すいません!すいません!
前を見ずに歩くなんて!
凄い勢いで謝る小さくて可愛い子は同じ学年の子だと直ぐに気がついた。
あなた

あなたは5組の子だよね?

仁花
は、はい!1年5組谷地仁花です!
少し驚いた顔をしてから、自己紹介をしてくれた。
あなた

私は4組の蓮実あなた。
これ、何処に持っていくの?持っていくの手伝うよ。私の方が力あると思うし!

仁花ちゃんは笑って、ありがとうございます!とお辞儀して礼を言った。





荷物を持って、並行して歩くとやっぱり仁花ちゃんは小さい。
あなた

結局、これって何処持っていくの?

仁花
それは体育館に持っていくんです!
あなた

第一?第二?
て言うか、敬語じゃなくていいよ、同い年なんだし!

仁花
わかった!
第二体育館に持っていくんだ!
自分でも顔に嫌だと書いてあるような顔になったことがわかった。
仁花
や、やっぱり嫌だったよね?!ごめんね!
あなた

違う違う!
第二体育館にアイツがいるからさぁ。持っていくのが嫌だって訳じゃないし、仁花ちゃんとは仲良くしたいしね!

顔が少し赤くなって、私もと言ってくれた。




体育館に着くとやっぱりバレーをしたくなってしまう。
それにアイツも目に入ってイラっとしてしまう。
潔子
仁花ちゃん、ありがとうね。
あ。えっと、あなたさんでしたっけ?あなたさんもありがとうございます。
あなた

えっと、先輩に敬語を使われるのはちょっと…。
お名前はわからないのですが先輩はバレー部のマネージャーさんですよね?この間も居ましたし。
てことは、仁花ちゃんも?

潔子
ごめんね。私は清水潔子。仁花ちゃんもバレー部のマネージャーよ。この間は風邪でお休みを取っていたの。
潔子先輩は優しい笑顔を浮かべて優しい声で名乗り、この間のことも言ってくれた。
翔陽
あ、あなたさんだぞ、影山!
チワーッス!
飛雄
あぁ。
あなた

チワ。
レシーブ上手くなった?

私はなるべく飛雄を視界に入れないようにする。
翔陽
うっ。
ぜ、全然…。
あなた

ぶっ。あっははは!
素直だねぇ。

どうしても日向は私のツボだ。

私が笑うのがおかしかったのかみんなが私を驚いた顔で見る。
蓮実さんってツボおかしくない?
月島君は呆れたように言った。
あなた

そうですか?普通だと思いますけど?

普通じゃないから言ってるんだよ。
そう言って月島君は歩いて行ってしまった。

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