あの日からずっと何も食べてなくて、ある日から、もう精神的にも限界で学校に行かなかった。いや、行けなかった。
ずっと部屋にこもってた。
何もする気が起きなくて。
皆、学校から帰ってくると必ず私の部屋に来る。
《||☆\“(・_・。)コンコン》
それから、皆部屋を出ていく。
これが日常になってた。
でも、今日は違った。
涼介と侑李だけは部屋から出ていかなかったんだ。
こんなやり取りをしてる間にご飯が出来たみたいでいい匂いがしてきた
全く食べてなかったからか足取りはフラフラで、それでも涼介と侑李に支えられてリビングに連れてこられた。
椅子に座らされて、ちゃんと私のお皿とかも置いてくれてあって…
宏太のいただきますでみんな食べ始める。
って……ずっと気にしてくれてて
無意識に口に出ちゃってて、お皿に入れてくれた。
けど、何も食べてなかったのにいきなりはキツくて…
食べないでいた。
すると、涼介が立ち上がってキッチンで何か作って持ってきた。
せっかく作ってくれたのに食べないのは申し訳なくて、1口食べた。
それから、3口しか食べてないのにもう食べれなくて…
ソファーまで支えられていってソファーにいる間に皆であと片付けをしてくれてた。
私も手伝おうと思って立ち上がったんだけど、急に気分が悪くなってしゃがみ込んだ。
ソファーに戻ると涼介が隣で体をさすってくれた。
ずっと落ち着くまで体さすってくれてて、すごく安心して、気づいたら寝てた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。