あれから3日経っても何も変わんない
毎日みんなが来てくれてそれまでずっと本を読んでる
変わったって言ったらリハビリが始まったことぐらいかな?
そしてリハビリを始めてからまた時々痛みが襲うようになってきたこと…
(誰にも言ってないけど……)
今日もそろそろみんなが来る時間だなぁ
香琳はみんなに言われるがまま病院内を回ることに
小さな広場らしき所や小児棟には遊び場もあって沢山の子供たちがいた
その時、ボール遊びしていた子達のボールが香琳の方へ飛んできた
しばらくして少し肌寒くなってきたから中へ入ろうとしたら何かに引っかかったみたいで膝掛けが落ちちゃった
不運にも周りには誰もいなくて皆も遊んでるのに邪魔したらダメだからと思い膝掛けへ手を伸ばした
…やっぱり届かない
精一杯の力で手を伸ばし、膝掛けに届いたその時!!
《ガッシャーン》
そのまま体を支えきれずバランスを崩し前に倒れ車椅子から落ちてしまった
気がつくと真っ白な天井が目に入った
あっ…何日か前に同じようなことあったな……
隣を見るとあの男の子がいた
皆は時間も時間だったから帰らされちゃったらしい
男の子に伝言だけ伝えて…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。