第2話

案内
930
2018/01/03 05:59
沙良は病院内を案内してもらった。
七海
七海
ほら、あそこにいる看護師さん『優美子さん』って言うんだけどあの人がこの病院で一番モテるのよ
沙良
沙良
たしかに!モテそう
七海
七海
あ!あそこにいる眼鏡をかけている先生。
この間なんと三つ子が産まれたのよ
沙良
沙良
へぇ〜
沙良はある病室を案内された。
沙良
沙良
ここにはどんな子がいるの?
七海
七海
女の子よ。
もう10年も懇親状態なの
沙良
沙良
10年も!
七海は優しく頷いた
隣にお母さんらしき人が本を読ませてあげていた
沙良
沙良
隣にいるのはお母さん?
七海
七海
毎日ああやって雑誌や教科書を読ませてあげてるのよ
沙良
沙良
意識ないのに?
七海
七海
体は動かせなくても心は生きてるって信じてるんだって
沙良
沙良
へぇ〜
意識がないのに勉強させられるのか
かわいそう…
七海
七海
そうだね。
七海は苦笑いをし頷いた
女の子の病室を出る途中、男の先生を見つけた
七海
七海
あ!周先生!
作村周先生。若いけど凄腕の外科医なんだよ
沙良ちゃんの手術をしてるれたのも周先生なんだよ
沙良
沙良
へぇー
周先生は挨拶もせずに彼女たちの前を通り過ぎた
七海は周先生に頭を下げた
沙良
沙良
感じわる!
七海
七海
きっと私達のこと気づかなかったんだよ!
周先生も忙しそうだったし!
でも周先生は本当は優しくて良い人なんだよ
周先生「308号室の高橋さん。オーダーしていた点
滴まだだったんだけど」

看護師「すみません!今、持っていきます!
昨日急にオペが入っちゃってそれで
バタバタしちゃって…」

周先生「言い訳する暇があるならその間に持ってけ
るだろ?」

看護師「すみません!」
そんなやりとりを二人は窓越しから見ていた
沙良
沙良
ふーん
優しい先生だね
沙良は少し呆れた感じに言った
周先生は看護師と一緒に点滴をしに行った
沙良
沙良
周先生の隣にいる看護師さんはどんな人?
七海
七海
瑞穂さんは優しくて、可愛くて、思わず女性でも憧れちゃうような人
沙良
沙良
へぇ〜
好きなんだね!周先生のこと
七海
七海
え!
沙良
沙良
大丈夫!七海さんも負けてないよ
七海
七海
いやそんな、好きとかじゃ…
そう言いながら七海は周先生を目で追っていた

プリ小説オーディオドラマ