悠琉と出会ったのは高1の春。 クラスで初めて隣の席になったのが 悠琉だった。
私は人見知りで、なかなか友達ができなくていつも1人だった。比べて、悠琉は高身長、美青年、サッカー少年、勉強もできる。入学した時から、クラスのモテ男だった。
ある日、私が授業中に消しゴムを落としてしまった。 その時、 悠琉が その消しゴムを拾ってくれた。
悠琉「 はい、あなたちゃん。」
あなた「あ、 ありがとうございます。」
悠琉「あ、 あなたちゃんって、そんな顔だったんだね、いっつも下向いてたから気がつかなかった。 すっごくかわいい !」
悠琉は突然私の顔をみて、笑顔でそんなことを言ったから、 私も思わず笑った。
悠琉「その笑った顔、俺好きだな。」
そう言って、頭を撫でてくれた悠琉に私は一瞬で恋に落ちてしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!