第11話

《3回目》
91
2018/01/06 13:44
ピピピッピピピッ
ガバッ!
私はすぐに起き上がる。
時刻を確認。今は9時。
あなた

まだ間に合うっ。

私はもうわかっていた。
私は本当にタイムスリップをしている。
そして、このタイムスリップは、ヒロを助けるためにあるのだと。
あなた

絶対に助ける。

私は1つの決心をしていた。
とたとたとたっ。
すぐに私は一階におり、母が出してくれていた朝食を食べる。
お母さん
あんた起きたのー?
って!なんで泣いてんのよ!あなた!
あなた

え、うそ。私、泣いてる…?

母にそういわれ、頬を触ってみる。



私の頬は、涙で濡れていた。
お母さん
どうしたのなにかあったの?
お母さんでよければ相談にのるわよ。
あなた

ううん。なんでもないよ。お母さん、ありがとう。

原因は、なんとなくわかっていた。
私は無理矢理涙を止め、笑顔を作った。
すぐに洗面所に行き、顔を洗う。
決めておいた服に着替え、部屋に戻った。
時刻は10時。もうヒロは起きているだろう。
私は深呼吸をし、携帯を手に取った。
電話帳から、ヒロの電話番号を探す。
あなた

ヒロにかけるのは、もう何回目なのかなぁ。

もう一度深呼吸をし、ヒロに電話をかけた。
プルルルルルル、プルルルルルル、プルルルルルル…

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