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第1話

プロローグ
76
2017/12/28 13:27
うっ…ふ……っ…
涙が膝の上に落ちてくる。
あの人のことを思い出すたび、視界がぼんやり滲む。

どうしてーどうして私は伝えられなかったんだろう。



ー「好き」って…



その時、チャリ…と音がした気がしたが私にはもうそんなことを気にする余裕がなかった。
この先何が起きるなんて、考えてもいなかった。

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