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第13話

エピローグ
29
2018/01/05 14:12
ーゴーンゴーン

青色の晴れた空に、鳴り響く鐘の音ー

純白のドレス姿の花嫁の隣には、タキシードを着た花婿。
二人は誓いのキスを交わし、微笑みあった。
花嫁が投げた花束は、ワンピースを着た女性の手に渡った。
百花
やったあ‼次はあたしが結婚だー!!
そう叫ぶ彼女の周囲の人々は笑っている。
嬉しいのは分かるが、声が大きいぞ!
あらいいじゃない、百花らしいよ。
百花
あんたらは今幸せの絶頂だろーけど、あたし彼氏すらいないんだよ!
百花なら幸せになれるよ。だって私たちの幸せの女神だもの。
百花
ふふ…結婚おめでとう、雅。旬。
そう、今日はわたしたちの結婚式。
私たちは幸せへの道を歩いていく。


あの時計は…いつの間にか消えていた。何だったのかよく分からない。
だけどあの時計は幸せへ導くものだったのだと思う。
百花
あの時計…あたしのお婆ちゃんが創ったんだよ、なんて言えないな~。
ん?何か言った?
百花
ううん!
私、今ねすっごく幸せ!
       ー幸せそうに彼女は微笑んだ

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