輪さんの説明によると、ここ、人生脚本所は、一度死んだ人が、生まれ変わる時に、次はどんな人生を歩むかをおおまかに決めるところらしい。
わかったか??
はい、なんとなく…ならわかりました!
まあ最初はそんなもんだ。
だが、あなたには、気になることが1つあった。
あ、そういえばここで働いてる人ってなんなんですか?
ああ、その説明をしていなかったな。
ここで働いているやつらは、一度死んで転生するときに、転生ではなくここで働くことを望んだ者たちだ。
まあ、私もその1人ってとこだ。
輪さんは、なんでここで働いてるんですか?
まぁ、転生してもいいことなんてないし、会いたいやつらもいないしな…
私は前世で脚本家をやっていたから、この仕事がちょうどいいって思ったのもあるがな。
そんなとこだ。
そうなんですね。
っていうか!私めっちゃ転生望んでるんですけど!なんでここに来てるんですか私!!!
そう。私は前世で学校の帰り道に車に轢かれてしまったのだ。
ああ、たまにそういうこともあるんだよ。たぶん、今は人手が足りないから駆り出されたんじゃないのか?
ええええええ!!
なんて勝手な…
はははっ
まあそういうこともあるさ。
確かここで実績を積めば、転生できるらしいから、まあがんばれ
他人事みたいに言わないでくださいよぉ。
それでは、各自自分の仕事についてください。
輪さんと話しているうちに、ミーティングは終わっていた。
おーい!新人くーん!
ミーティングが終わると、廻さんが声をかけて来た。
あ、廻さーん!!!
じゃあ、あとは廻に教えてもらえ。
じゃあな。
あ、ありがとうございました!
あれ?輪と話してたの?
廻さんが行っちゃったから、代わりに説明してもらってたんですよ!!!!
そっかそっか。悪いことをしたね。笑笑
廻さんは、言葉とは違い、悪びれた様子もなく、カラカラと笑った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。