このうるさい月曜日も終わりを迎えようとしている。
放課後、みんな部活などで騒がしく移動する中で、私は部活をやっていないから、ゆっくり家に帰った。
家に着くと鍵が空いていた。
強盗か…それとも...
ドアを勢いよく開くと部屋のなかにひとりの人が立っていた。
電気をつけるとひとりの人は振り返った。
先輩ニヤっと笑った。
すると私の目の前によってきた。
先輩は少し恥ずかしそうに言ったが、私はちょっとも迷わず言った。
先輩は顔の前でガッツポーズをした。
心底やっちまったと思った。
もし私も先輩もいない間に泥棒とか入っていたらと思うと...
私はもっている荷物を下ろしながら冷蔵庫に入っていたスプライトを一気飲みした
ついさっき作った合鍵を先輩に渡した。
先輩は小っ恥ずかしそうに部屋の合鍵を受け取って、私は何気なく言った一言に顔を赤らめている。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。