やっぱりなんかおかしい。
熱もないのにあんなにムラムラした事は
何か、いや、絶対おかしい。
―――精力剤?
もしかしてそれかもしれない、
...もう1回、飲んでみよう。
テオくんは箱から取り出し手渡した。
―――よし、扉も閉まってる、
窓も閉まってる...
確認した後、オレは精力剤を飲み干した。
...今の所何も無し...
―――油断したその瞬間
またあの時のように体が熱くなった。
やっぱりこの精力剤のせいだ。
考えているうちにもドンドン体は
火照っていき、我慢出来ず...
ズボンを下ろした。
オレは自分のモノを触ろうとした。
その瞬間、
ガチャッ
しまった!扉は閉めたが鍵をかけるのを
忘れていた...
―――もうその時には遅かった
テオくんはオレの様子を見ながら
取り敢えず部屋に入った。
気まずい空気。
...何するんだろう...
なぜかテオくんは近付いて来た。
オレは怖くて目を瞑った。
...その時
テオくんとオレの唇が重なっていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。