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目が覚めるのと同時に
眩しい光と 大ちゃんの顔。
そっか。ここ病院か。
車に跳ねられて ...
大 「 みほちゃん!よかった..
もう目開かないかもしれなかったんだよ!
もう3日も寝てて .. よかったぁ .. うぇん ぐすっ 」
え ? 3日も寝てたの ?
ってこの人泣いてる。 もう
「 大ちゃん? 泣かないで。
ずっと待っててくれたの? 」
周りを見ても当然 ‘ あの人 ’ の姿はない。
ほらね? まま。お父さんは待ってない。
大 「 もう 。 ずっと待ってたよ
みほちゃんが跳ねられる前
俺と知念で探してたのに
見つけたと思えば赤信号なのに突っ込んでいくし
山田は仕事行ったよ。 」
「 そっか。 やっぱり。」
仕事 ..
俺と知念で探してた ..
お父さんは探してなかったんだ。
私 .. やっぱりこのまま死ねばよかった
コンコン
お父さん .. !?
大 「 はーい 。どうぞ 」
ナース 「 あ、目覚めたんですね。
よかったです。今日のお昼には退院しても
大丈夫ですよ。 」
そっか。じゃあさっさと退院してしまおう。
..... いたっ!
なになにいたいいたい
大 「 みほちゃん!だめ!
どっから落ちたのか知らないけど
あなた足も手も複雑骨折してるから
車椅子だよ。治るまで
跳ねられた傷ではない。って困ってたんだよ 」
複雑骨折 ... 車椅子!?
めんどくさくなったなぁ。
さ、帰る準備でもしましょう。
「 よいしょ 。うっ 」
大 「 いいの!任せなさい。
この大貴様に!」
ガラガラ
光 「 ちょりーっす!」
知 「 みほちゃーん!!起きたのね!」
「 光くん!? 知念くん!? 」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。