今日は火曜日。
明日はお父さんがお休みの日。
まず起きて1番に確認したのは
昨日一生懸命頑張って作った
玉子焼きとお味噌汁に白米。
綺麗に食べてくれた。
嬉しくて嬉しくて。
歯磨きをして制服を着る。
よし出るぞ。って思ったら
汚れに気づいて
すぐティッシュでふいて
ゴミ箱に捨てる。
でもその時私の視界に入ったのは
昨日一生懸命作った
玉子焼きとお味噌汁に白米だった。
迷惑だったんだ。
あんなに嬉しがってた自分がばかみたい。
あー恥ずかしい。
「 ふふ、 あはは ばっかみたい」
頬に水が流れてきて
もうどうでもよくなって
その日は学校に行かなかった。
全く食欲もなくて
もう何もしたくなくて
暗闇で布団にかぶって
その日は終わった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!