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金曜日。
今日は 陰口を言われ
水をかけられ
蹴られ殴られ
今は倉庫の中。
帰りに倉庫の片付けを頼まれた私は
なにも気づかず片付けていた。
外でわーわー騒いでいたのが聞こえたけど
全く気にせず片付けていると
ガチャ ガチャ ガチャ ゴトン
「 ん ? え? 開かない!」
『 お前最近面白くない!笑笑 』
『 調子のってんの?』
『なんかさー余裕ぶっこいてる顔して
なんなの?きもいんだけどー!』
外でこっちに向かって言っている
いつものメンバーが想像できる。
よかった。私リュック背負って片付けてて。
私は念の為。ってことで学校に携帯を
持っていってる。 んーと
今は 6:57 。
あと三分でお父さんが帰ってくる。
お父さん私がいなかったら
どうなるのかな?どうするのかな?
家を出て探す? 家にずっといる?
私に興味無いもの。
もちろんあなたは2を選ぶ。
なんて考えてるともう19:05 。
もういーかな。ははっ
これでもかっ。てっくらいリスカする。
スー スー スー
みるみる血が溢れ出す
すごく綺麗。
充電が切れた。あー終わった。
寒い。寒い。 辛い。 悲しい。 怖い。
何分たっただろう。
あーもう視界がぼやけてる。
なにこれ。どうなってるの ?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!