第11話

真実
318
2018/01/11 07:43
涼介side

「ただいま~って、暗っ!」

『大好きでした。今までありがとう。さよなら。』

さよならってどういうこと?あの報道は嘘って、伝えたじゃん。あの時やっぱり、どうにかしてでも帰えればよかった。
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『りょ~すけくんっ!』

「ん?」

『このあと飲みに行かないっ?』

「わりぃ~、無理だわっ」

『そっか、彼女さん待ってるんでしょっ?』

「はっ?」
『図星って感じだね~!』

今ドラマで共演中の女優さん。しょーじきいってめんどい、いちいち。けど、ウザイとかいえねーし一応、年上だし。
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ドラマの人たちとの飲み会で、俺は帰ったら、芽衣とイチャイチャしたいからあんまり飲まなかった。だけど、アイツめちゃくちゃ飲んで酔っ払っててさ、家がそっち方面ってことで俺が送ってたけど、急に抱きついてきたりしてほんとめんどかった。わざとじゃないから、しょうがないんだけどね。
そういえば、君が元気が無かったのもこの次の日だったな。関係無いけど。


報道人に見つかったのも全同じ感じたった。日が違うだけで。
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『ねぇ~、りょ~すっけくんっ!あの噂ほんとにしようよっ!キャァー。涼介くん顔やばいよ!!』

アイツの悲鳴が鳴り響く。

「お前のせいだよ!!」

『どうゆうこと??』

「お前が酔って、俺に抱きつくからだろ!!そこ撮られてんじゃん!わざとじゃないから言わなかったけど。彼女に出てかれたし…」
『キャハハハハ!ほんと、涼介くんって面白い。んじゃ、私にしてよ。私、涼介くんのこと好きなの!抱きついたのもわざとだよ?だって、好きなんだもん!』

悲鳴の次は笑い声かよ。周りも興味津々だし。

「はぁ!?わざとなのかよ!?おまえのせいでなぁ!!」

『キャァッ』

【やめろ!山田!】
アイツを殴ろうとした俺を周りが止めた。

「はぁ、ごめん、殴ろうとしたのは悪かった…」

『ううん、私だって涼介君のこと騙したし…』

「ごめん、ちょっと、頭冷やしてくるわ。」

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