隣の席として一応 挨拶しとかなきゃね。
さっきの笑顔とは違う。
少し苦笑いして答える七瀬。
なに、もしかして私、第一印象で苦手意識もたれてる??
いや、それはない 。
だって初めて話したんだよ??
佐倉ちゃんが来てから喋ったの璃音との会話だけだし…
そう言って手帳を確認する佐倉ちゃん 。
始業式だけやって帰る 。今日 、それだけの為に学校来たのかー
教室に響く維斗の馬鹿でかい声 。
まずは七瀬の予定を聞いてから決めろ。馬鹿。
佐倉ちゃんは行きたそうな目をしないでこの馬鹿の声のボリュームを落とさせてください。
いや、まず人の意見を聞こうよ。
違うよ七瀬。 そこは断るべきでしょ
少し引っかかるが本人がいいと言っているならいいんだろう。
なんで私たちまで強制…。
なんやかんやで集まったのはクラスの半分くらい。
まあまあ集まったほうじゃない?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!