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第15話

想い出
247
2018/02/01 08:30
あなた

朝のやつ……会話全部聞こえてたから



6時間の授業を終えて、放課後。

七瀬に想いを寄せている女子生徒の視線を浴びながら校門を出て

昨日と同じように七瀬と一緒に帰っている。

は、…ッ、!?……まじかよ…ッ
一瞬、驚いたような顔をするもすぐに手で顔を覆ってしまう。

指の隙間からは少し赤くなった頬が見えた。

その表情が幼い頃の彼と重なる。

“可愛い” 純粋にそう思った。






幼い頃といえば………………
あなた

ここの公園、幼稚園終わりによく来てたよね〜

遊具はすべり台、砂場、ブランコ、とあまり大きくないこの公園は

幼稚園終わりによく一緒に遊んでいた想い出の場所。

ちょっと寄って行こうよ
あなた

うん

小学生が数人、ブランコで遊んでいるのを横目に近くのベンチに並んで腰掛けた。
あなた、1回ブランコから落ちて大泣きしたことあったよね
あなた

あぁ…あったねー
あんなに泣いたわりには膝、少し擦りむいただけだったー…

1回……いや、2回だけ七瀬の前で涙を流した。


1回目はそれで…2回目は七瀬が引っ越しをしたとき。
あなたが泣いてるところなんて初めて見たからびっくりしたなー
あなた

七瀬、慌ててお母さん呼びに行ってくれたよね

自分じゃ何も出来ないってわかってたからなー
くすくすと笑う私にそう言った七瀬の顔が少し悲しそうだったのは私の気のせいだろうか。












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どーも。ふゆるです。


昨日か一昨日からホームの『おすすめ作品を運営がピックアップ』という欄に

『はじめまして…でしょ??』が載っていました!!

一週間程前にはこれと同時並行で書いている『まちがいさがし。』の方も載っていました。


本当に有難うございますッ!!




これからも読んでくださる皆様が楽しんでいただけるよう、頑張っていきますので宜しくお願いします!!

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