この狭く小さなこの世界が突然大きな牙を剥いて。
人の憎みあいの連鎖が生まれる。
それが人生。神様は私達に天罰を下した。
どんなに叫んでも、足掻いても。この運命は変わらない。
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茶色い髪の毛に茶色い瞳を印象付ける少女。
私の幼馴染である朝生深知。
だけどね。幸せはそう続かないようで。
これは、このゲームが始まった頃の事。
まさか...深知...
...というと深知はフェンスに腰を下ろした。
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深知。この世界ってさ、凄い理不尽だよね?
だって何かを手に入れるには何かの犠牲が必要なんだよ?
...酷いよね?
......深知
君が...深知が死ぬ理由が解んないよ?
これから私はどうしたらいいの?
佳薫が居てくれて、少しは気も紛れるけどさ。
やっぱり深知が居ないと駄目みたい。
駄目だな、私。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!