第56話

クズ
67
2019/07/10 00:04



努力ができない人間なんて居なくて、
それはただの甘えだ


なんて世間からは言われる




でも中にはなにか理由があってやる気が起きなかったり自暴自棄になってしまってる人だっている

全部一つにまとめて欲しくないよね
甘えだって







私は受験生真っ只中だけど
元から病んでばかりいる私には、
‘ 受験 ’の壁は果てしなかった


私には夢が無い
特にやりたいことも無く、
今の生きがいはゲームくらいで
ネットの友達とゲームをしている時が
1番楽しくて




ネイリスト
それが1番最初の夢だった
いつも爪が綺麗だった母の影響だ

いつかママの爪やってあげるね!

それが幼稚園生のときの夢
でももう大好きだった母は居ないし
ネイルもさほど好きではなく
ネイリストになって
その職業を続けたいと思えなかった




次は確かデザイナーだった
この夢は長かった
小学6年生くらいまではずっと
なりたいと思っていた

とくになにか努力していたわけじゃないけど
なんだろうね
ファッションデザイナーって格好よくない?
うーん
なんでなりたかったんだろう







中学生になると皆夢を持ち始めて、
行きたい高校に向けて頑張っていた

私はひたすらだらだらと毎日を過ごした
それでもちゃんと辛いことはあったし


中1のときは部活から
毎日1人で泣いて帰っていた


中2ではあの人と出会ってしまい
もう本当に助けようのない奴となってしまった





毎日思う
なんの為に頑張っているの?
何を目指して頑張っているの?
この先に何があるの??



でも最近分かるようになった
夢なんてもん無くたって
この世の中で生きていくには
働かなくちゃいけないし
お金がなきゃだし






自分の夢を叶えた人なんて極僅かで
今この瞬間もやりたくない仕事を
自分のため、もしくは大切な人のために
頑張っている人だっている


私はそれにならなくちゃいけない









塾に行き始めた
点数は上がりつつあるけれど
やる気が起きない




最近遅刻ばかりする
夜中のゲームのせいだ
塾から帰ってきてお風呂に入り
勉強するともう0時近くなる



それでも私の生きがいはゲームしかない
気づけば開いている







私の今1番大切な人の友達
rくん

その子も受験生のはずなのに
ゲームばかりやっている






結局その子と3時くらいまでやって
おやすみって寝る





受験の面接、なんて言おう
高校はほんとに近いからってだけだし

そう、夢が無い
夢もなければやりたいこともない


夢は?
ありません

好きなことは?
ゲームです

何故ここを選んだのですか?
近いし、ここしか行けないです
学力的に


今まで努力したことは?
何も無いです







そして欠席早退遅刻が多く
コミュ力もない
家族にも見放され
友達に迷惑をかける
努力もせず逃げてばかり
悲劇のヒロインぶって
自分に溺れている


素晴らしい人材です










それでも、這いずりながらでも
少しずつでも進まなきゃ

進まなきゃいけない






息をするのもつらいね

生きてるだけでお金がかかる私

家族にごめんねって頭が上がらないよ























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