授業も終わり、帰ろうとしたその時。
総悟)おい、一緒に帰るぞ
あなた)別にいいけど。
最近コイツ妙についてくるな。
なんでだろ。
まぁ、別に嫌な気もしないので考えないでおこう。
そして二人で帰宅路を歩いていると
男1)おい、お前あなただよなぁ??
よくもこの前うちの連中ボコってくれたなァ。
大将の俺が直々にお礼参りに来てやったぜ。
またこれか。
あれは向こうから喧嘩売って来ただけで。
ま、いいや
殴りかかってきたら殴り返せばいい。
男1)オラァアア!!
そして大将さんとやらは殴りかかってきた。
それじゃあ私も殺らせてもらいますわ。
そして殴りかかってきた腕をつかみ、
後ろに投げ飛ばし、上に乗り、10発くらい
相手が気絶するほど殴った。
そうしないと通報されちゃ困るからな。
総悟)お、、おい。おめぇなんでこんな、、
あなた)私は売られた喧嘩しかかわないよ。
気力無駄にしたくないからね
総悟)あなた、、
もうそういうの
『やめろィ』
あなた)え、、、?
なんで??
私は売られた喧嘩しかかってないじゃん!
総悟)俺はお前が辛そうに見えるから
そう言ってるんでィ。
お前の辛そうな顔なんてみたかねぇでさァ。
あなた)私が、、辛そう、、?
そんな、、
今まで考えたことなかった。
自分がどうとか
眼中になかった。
言われてみれば、、、
喧嘩は、、人を殴るのは
たのしいはずない。
あなた)私、、私は、、
どうしたらいいのっ、、、。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!