第9話

松野家次男→松野カラ松④
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2018/01/08 02:09
カラ松
カラ松
こっちだ
カラ松君のあとに続いて、私は歩いてる。
ほかの学生はまだ体験入部だから、通行人は買い物中のお母さん達や小学生
しかいなかった。
あなた

一体どこに行くんだろう...

カラ松
カラ松
...ちょっと早いな...
あなた

えっ...早い?

カラ松
カラ松
悪いな、少しお茶でもしないか?
あなた

でも...ここら辺にお茶できる場所って...

そんな会話をしているとき、奥の道で何かの車内販売の音が聞こえた。
カラ松
カラ松
あれは...クレープ屋か?丁度いい、一緒に食べないか?
あなた

べ...別にいいけど?

私とカラ松君は、クレープの屋台販売の方へ向かった。
店員
いらっしゃい、何にする?
カラ松
カラ松
何にする?
あなた

えっと...じゃあ、イチゴかな

カラ松
カラ松
じゃあイチゴ2つでお願いします
店員
イチゴ2つね、800円だよ
あなた

じゃあ1人400円か、えっとお金お金...

カラ松
カラ松
はい、1000円。お釣りはしっかりくれよ
店員
分かってるよ、はい200円ね
あなた

えっ...カラ松君?

カラ松
カラ松
フッ...奢るのは男としては当たり前の行為だからな
あなた

痛いね

カラ松
カラ松
えっ...
セリフは痛かったけど、心遣いはとても優しく、温かかった。
お言葉に甘えて奢ってもらうことにしたけど、これで終わらせるほどの女じゃない!
絶対に次の機会に私が奢るんだから!
あなた

ありがと、カラ松君

カラ松
カラ松
あ...そう言えば、君の名前聞いてなかったよね
あなた

あ...確かに...

カラ松
カラ松
君の名は?
あなた

なんか聞いたことある気がするけど...まぁいいや
あなただよ。よろしく

カラ松
カラ松
あなたちゃんか、よろしく
初めてお互いを知り合ったところで、仲良くクレープを食べることにした。
ふたりで食べるクレープはやっぱり美味しくて、カラ松君の会話はやっぱり痛くて、
でも...すごくすごく楽しかった
カラ松君は、一体私をどこに連れてって、何を見せてくれるんだろう?
距離が縮まったせいか、期待が増した。

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