君と自転車に乗って
どこに行こう?
行き先なんてなくてもいい
君とならどこに行っても楽しい
たまには行き当たりばったりもいいよね
新しい発見を一緒に感じれたら嬉しいな
目的地にまっしぐらで
周りを見てなかったから
のんびりと見渡しながら
ゆっくり走ろう
見逃してたお店や
通り過ぎてた細道に入って
いつもと違う空気を感じよう
晴れた良い天気から
暑くなって
風が出て涼しくなったけど
段々肌寒くなって
空も曇り出して
雨音も近づいてきた
自然相手だから
天気予報だって
外れることもあるもんね
予期せぬ事態すら楽しんで
行けるところまで進みたいな
雨音が鳴り止まないなら
どこかで雨宿りをしよう
理想としては風情ある廃屋がいいけど
今の時代難しいだろうから
どこかの公園の屋根ある休憩所や
カフェとかで時間潰すのも良いよね
雨宿りの手段だったことすら
忘れて会話が弾んで
花を咲かせるよ
どこに居てもどんな状況でも
退屈せず笑ってられる
君の側が落ち着く
雨開後の木の葉から滴る雫
木漏れ日浴びてキラキラ光る宝石みたいだね
さぁ帰ろうか
来た道とは違うルートにしよう
別れ際までちょっとした冒険を続けよう
夕陽に照らされながら笑い合って
自転車を走らせて
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!