言い飽きた
聞き飽きた
今ではもうそれを言う者はいなくなった
それでも続くんだ
終わりが来るまでというなら
終わりはない
生きてる限り終わらない
耐え兼ねる
それでもまだまだまだと
言い続けないといけないのか
解けない言葉の呪縛
縛り付けられ身動き出来ない
掛けたのは自分になるのだろう
だけど言い続けなくては
気を紛らわすことも
状態を受け入れることも出来なかった
解いてはいけない呪縛でもあるんだ
もうどうしようもないと諦められるまで
受け入れた中にも少しぐらい逃避をさせてくれよ
まだまだ耐久レースは続く
いつまで耐えればいいのか
耐えきれる自信ない
耐えきれなくなったらどうなる?
地獄のドン底から這い上がれず
彷徨い続けそう
前向きになんて1ミリもなれなくなるんだろう
耐えたところで終焉を迎えてから始まる
もっと辛い現実が待受けてるだけ
そんな新たなステージなんていらない
より深い地獄に沈んでいく
どこまで堕とせば気が済むんだ?
死ぬまで続くのなら
救われないのなら
早く死なせてくれ
いっそのこと殺してくれ
まだ奇怪の目を
露骨に向けられてないうちに
だけど死ぬわけにもいかないんだ
大切なもの 守るべき存在がいるから
生きづらい世界で
生き続ける覚悟はしてるし
無理してでも耐えないといけないけれど
直面したその時絶望しそうで怖い
開き直ってそれを糧に生きていけるのだろうか
将来の自分が不安で仕方ない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。