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第4話

主人公side④
そこでようやく痛みの感覚がきた。

ズクンズクンと鼓動と共鳴するように腕が痛む。

……本物の刀? ここは一体……?

あぶら汗がにじんだ。
男B
おい!  自分が何者か言う気になったか!!
あなた

私……


男を見つめた。

無精髭の生えた顔は、痩せており健康的には見えなかった。

その後ろにいるふたりも同じようなものだった。

この景色も状況もすべて非現実的で、実感がわかなかった。

しかし、この痛みや血のにおい、聴覚や視覚、嗅覚が夢でないことを実感させてくれる。

血の気が引いていくのがわかった。

それでも、怖いとは思わなかった。

死にたかった。

死のうとして、ビルから飛び降りた。

死ぬことなんて怖くない。

あんなに辛い毎日を我慢して生きるよりは、ずっとずっと楽だ。

死んで地獄でもどこでもいいから行きたい。

きっと今よりは楽しいだろう。


男が刀を振りあげた。


……死ねる。これでわたしの人生は終わる。

切っ先が太陽の光を浴びてギラギラとしている。

眩しさに片目を閉じた。

もう一方の目で、刀が降りてくるようすを眺めた。

ーーようやく死ねる。

ゆっくりと目を閉じた。


??
ちょっと待って


すぐそばで青年の声がした。

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無自由
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無自由
初めまして。普段は魔法のアイランド様のサイトにて、無自由という名で活動しております。ほぼ18歳推奨の作品ばかりです。 https://s.maho.jp/book/14aab6h33f8c13da/ 福岡県北九州市在住。♀。33歳になっていた。病院勤め一年で退職。その後、スターバックスでフルパートとしてハッピーライフ。一年後貯金がなくなり慌てる。再び看護師へ。25歳で結婚。子ども息子が2人。現在仕事正社員として継続。眠い。
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