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第8話

主人公side⑧
入った瞬間、ガチャンと音がした。

振り向くと鍵を閉めた青年が、やっぱり笑顔で立っていた。
みさき
みさき
よかったね。じゃあ、そういうわけだから、しばらくここで療養するといいよ。ってのは冗談。君、分家からの刺客でしょ?
あなた

違います……

みさき
みさき
はいはい。そういうのいいから
彼は手をひらひら振ると去って行った。

悲しみが押し寄せてくる。

捕らえられたからではない。

死にたかったからだ。

死にたくてビルから飛んだのだ。

なのに、気づいたら知らない場所で寝ていて、こうして閉じ込められている。

本当なら、早く死にたい。

だけど、なにもない。

ビルみたいに高いところから飛びたい。

深い川に入って溺れたい。

ナイフで思いきり首を切ってしまいたい。

けれど、そうするための道具がないので、しかたなく眠ることにした。

ゴツゴツとした地面は冷たい。

それに、とても暗くて静かだった。

もはやなにがなんなのか、ここがどこなのかわからない。

なにを考えればいいかも思いつかなかった。

それほど、現実ばなれした状況だった。

ーーもう、いいや。眠たい……。

疲れなのか、痛みによるものなのか、気絶するように眠りにおちた。

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無自由
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無自由
初めまして。普段は魔法のアイランド様のサイトにて、無自由という名で活動しております。ほぼ18歳推奨の作品ばかりです。 https://s.maho.jp/book/14aab6h33f8c13da/ 福岡県北九州市在住。♀。33歳になっていた。病院勤め一年で退職。その後、スターバックスでフルパートとしてハッピーライフ。一年後貯金がなくなり慌てる。再び看護師へ。25歳で結婚。子ども息子が2人。現在仕事正社員として継続。眠い。
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