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第10話

主人公side①⓪
この数日間でようやくわかった。

理由なんてわからないが、私は過去にタイムスリップしてしまったらしい。

そして、ここは戦国時代。

場所も細かな時期も不確かだ。

わかることと言えば、私が刺客と思われているということ。

理由はよくわからないが、そうらしい。

とはいえ、わかったところで出来ることなんてなかった。

私は過ぎていく時間を受け止めるだけだった。



それから、さらに3日後。

めずらしい人が来た。

みさきと呼ばれていたおさむらいさんだ。

けれど、にぎり飯を持っていない。

ならなぜ来たのだろう。ほおづえをつく姿がとても無邪気に見えた。


みさき
みさき
ねぇ……異人さん。君はほんとうになにも知らないの?
あなた

イジンって、なん、で…す、か?


首を動かす力は残っていなかった。

辛うじて絞り出した声はかすれてほとんど音にならない。

けれど、彼には聞き取れたようで、腕を組むと唸っている。
みさき
みさき
うーん、参ったなぁ。君は……刺客じゃないのかい?  はっきりするまでここから出せないよ?  死ぬよ? それでもいいの?
あなた

死、ぬ……

みさき
みさき
うん
あなた

…………

ぼんやりと考えた。

まったく困ったな。

敵とか味方とか知るわけないのに。

私はなにもしらない。

情報なんて持っていない。

けれど、ただ1つだけ願いがあった。

……はやく死にたい。


いっそのこと、だれか殺してくれないかな。

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無自由
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無自由
初めまして。普段は魔法のアイランド様のサイトにて、無自由という名で活動しております。ほぼ18歳推奨の作品ばかりです。 https://s.maho.jp/book/14aab6h33f8c13da/ 福岡県北九州市在住。♀。33歳になっていた。病院勤め一年で退職。その後、スターバックスでフルパートとしてハッピーライフ。一年後貯金がなくなり慌てる。再び看護師へ。25歳で結婚。子ども息子が2人。現在仕事正社員として継続。眠い。
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