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第23話

みさきside❶❶
みさき
みさき
おはよう
あなた

おはよう……ございます

やはり無表情だ。どうでもいいけど。
みさき
みさき
あのさ
あなた

……はい

みさき
みさき
君のことがさ
あなた

はぃ





そう、君のことがほんとうにーー



みさき
みさき
嫌いなんだ
あなた

……ぇ

みさき
みさき
君を見てるとイライラするんだ
あなた

…………

みさき
みさき
だからさ
あなた

……はい

みさき
みさき
追い出そうと思うんだ、君を
あなた

…………

みさき
みさき
いいよね? 僕が命救ったんだ。それをどうしようと自由でしょ?
あなた

はい……

みさき
みさき
そういうことだから、早く出てってよね
あなた

わかりました

すると、彼女はゆっくりと起き上がり、僕のまえにきた。そして、深々と頭を下げる。
あなた

いろいろとありがとうございました

去っていく彼女を眺めながら息を吐いた。
みさき
みさき
なんだ、こんなに簡単なら初めからこうすればよかった

姿が見えなくなったあと、部屋のなかを見た。

布団が敷いてあるだけで、私物はない。

なにも気にとめるものはないな、そう思って立ち去ろうとした。


だが、ふと枕もとに目がいった。
みさき
みさき
……これ


枕の下に隠すようにしてあった手ぬぐい。


それはたしか初めて会った日、血だらけの腕に僕が巻いてやったものだった。

手ぬぐいはあのときの血で黒くシミになっていた。

それでも洗った形跡があり、ていねいにたたまれていた。


なぜそんなことをしたのかはよくわからない。

みさき
みさき
……こんな古い手ぬぐい、さっさと捨ててしまってよかったのに
懐にしまおうとした。

と、硬いものが手にあたり取り出した。


ーー髪留め。


見たくもないものだった。

なぜすぐに捨ててしまわなかったのか。

それは、心の表れでもあった。


自分でも気づいているからこそ歯がゆい。
みさき
みさき
ついでに返せばよかった

吐き捨てるように言うと、屋敷をあとにした。



ーーーーみさきside終……

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無自由
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無自由
初めまして。普段は魔法のアイランド様のサイトにて、無自由という名で活動しております。ほぼ18歳推奨の作品ばかりです。 https://s.maho.jp/book/14aab6h33f8c13da/ 福岡県北九州市在住。♀。33歳になっていた。病院勤め一年で退職。その後、スターバックスでフルパートとしてハッピーライフ。一年後貯金がなくなり慌てる。再び看護師へ。25歳で結婚。子ども息子が2人。現在仕事正社員として継続。眠い。
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