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第1話

面接...?
7
2018/01/03 22:26
「ばんっ!」
私はビクッッとした。...(えっ...?)
「なんだね!面接早々遅刻とは!」
私はハテナが頭をよぎった。
「え、あ、あの私、九時半って聞いてたんですけど...。」
時計を見るとまだ九時二十分過ぎだ。このしかめっ面のおじさんはきっと社長かなんかだろう。
おじさんはため息1つ。また1つ。とそれから五分ほどずっとため息をついていて部屋の中ではため息しか聞こえなかった。そしておじさんは電話を取り出し、ある人に電話をかけた
「もしもし?矢部くんか?君ねー、今日面接の人に間違った時間伝えた?...まぁ、とりあえずこっちに来なさい。」
と、ガチャっと電話を切った。
三分ほど待つと、明らかに走ってきたある男性が部屋に入ってきた。おじさんは「おーきたきた」と咄嗟に
「この人に時間は何時と伝えたか?」
と聞き、彼は困った様子でこちらを見た。そして開いた口からは
「九時半かもです」
という言葉が。

...私はホッとした方がいいのか落ち込んだ方がいいのか...困ったな。
「君か...君が、間違えたのか...まぁ、今度から気をつけなさい。」
とニコッと笑って彼に言った
...え。そんだけ...?

「はいっ!失礼しました」
と、礼をして彼は部屋を出ていった

「あのぅ...私は悪くないですよね...?」
「うむ。」
...それで、なんだかんだ面接は終わりホッと一息、これからは不安でいっぱいだっと思いながら会社のあるビルを出た。すると、さっきの彼がいた。

「あっ」とお互い気づく。

彼は何故か笑っていた。

何が面白いのかさっぱり...

すると、
「ごめんごめんっ僕、あなたの面接の紙の顔写真みてるとちょっといじめたくなっちゃって」
と言われても私の方が困る

え?

間があったが私は彼が変なことを言ってるのに気がつく

「え?いじめたくなった?はぁー!?」

彼はぎくっと方を揺らした

「可愛いってことですよっ!」

彼はそう言い残して逃げていった


...つらい。



何を言われたのか理解出来なかった。



「...帰ろ...。」


私の顔は少し赤くなっていた。

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