第4話

そばにいるから ※奇病ネタ注意
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2021/04/19 14:05
※えぐこたです。
※2人は付き合ってはないです。
※奇病ネタです!注意です。


それでもいいよ!って方はどうぞー
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西山said
僕にはずっと好きな人がいる。でも、その人との恋は叶わない、
だって僕の好きな人は男だからだ。
その好きな人という人は、江口さんのことだ…
気付いた時にはもう手遅れっていうくらい好きになってた

でも、世間はそれを許してはくれない。


男同士なのだ、それは気持ち悪がられるだろう、

だから僕はずっとこの想いに蓋をしている。
そんな日々を繰り返し過ごしてきた、はずなのに……

今日僕はありえないことが起きてしまった。


それは、










目から涙ではなく、星屑が流れること。
僕はすごくとまどったし、おどろいた。

だって、、泣いただけなんだよ…?
それなのに、目から出てくるものは涙じゃないんだ、
それはキラキラと輝く星屑なんだ。
なんで……?なにこれ…?
って1人でずっと言い続けても目から流れてくるものは
変わらない。



グスッ、コロン…… ポトッ
キラキラと輝く星屑が床に落ちる。


落ちた星屑を拾う。そしてその星屑をよく見てみる、
見れば見るほど、吸い込まれそうなほどキラキラと輝いている


だけど、それが自分の目からこぼれ落ちたと思うと
なんだか不安になる自分がいた。
もしかすると、これは病気なのかもしれない
そう思い、すぐにスマホで調べてみる。

すると………

あった。僕の今の状態とぴったり合うものが
それは、













“星涙病”
という病気だった。
この病気の原因は、、
『片想いを続けすぎた』からだった…

この病気にかかる人は世界でもすごく少くて、薬はないそうだ、
でも、治療法はあった…それは、
『自分の好きになった人と両想いになること』だ、……


普通の恋をしている人にならまだ可能性があったかもしれない、
でも、僕には可能性なんて…1%もなさそうだ。
両想いになるなんて、そんなの無理なんだ、、僕には。
でもそうなると僕は色を感じとれなくなる。

つまり、目が……見えなくなるかもしれない。
そして、これはほんとにめずらしい場合だと


記憶を少しずつ失っていく。
……………

そんな現実を一気に、しかも周りが静かな1人の時に、、
突きつけられた。
僕は怖くなった。泣いても、泣いても、出てくるのは星屑で
それが床にコロンッ、ポロポロッ、、と音を立ててどんどん落ちていく。

泣いたら目が見えなくなるかもしれないのに、記憶がなくなっていくかもしれない…
って考えても、逆にそんな現実が自分の目の前にあるって思うと
また悲しくなって泣けてきてしまう。。




この日はその繰り返しでずっと泣き続けて、
いつのまにか泣き疲れて寝てしまっていた。
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次の日


朝起きてみると、目を開けているはずなのに外が暗く見える

まだ夜なのかな…?そう思いスマホを見るが

スマホの画面がすごくぼやけて見えた、、
まさか…昨日いっぺんに泣きすぎた……?

そのせいで、もう僕は色を感じとれなくなっちゃったの?
目、、見えないの…?
その恐怖にまた僕は泣きそうになった。
でも、堪えた

目が見えなくなったら仕事が出来なくなってしまう
そう思い泣くのをこらえた、























それから一週間くらいが経った。
みんなに目が見えないのがバレないように振る舞うのは意外と
大変だ。。
運が良いことに江口さんとは現場が最近被っていない。
だから、江口さんにもバレていない
と思っていたのに…………
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メールでの会話
江口
宏太朗ー?
西山
なんですか?
……メールを送ってくるなんて、、
誤字脱字に気をつけないと。バレてしまう…
江口
最近なにかあったんじゃない?
西山
え?
思ってもいなかったことを言われた。

バレていた…?いつ…
そんなことが自分の脳内を駆け巡る。
江口
だって、この前会ったとき
会った……?

でも僕には会った記憶がない
江口
驚かそうと思って低めの声で「よっ!」って言ったら
江口
宏太朗なんて言ったと思う?
西山
え…
江口さんに「よっ!」なんて言われたか…?

頑張って記憶を辿るが思い当たらない。。
西山
わかんないです、
江口
……宏太朗は、
江口
「もう〜なにー?梅ちゃん〜」
って言ったんだよ。
西山
えっ、、
まさか、梅ちゃんと江口さんを間違えてしまっていた…
江口
……宏太朗が間違えるはずないんだよね、
江口
俺らのこと
西山
それは、、
江口
。。なんかあったんでしょ?
西山
そ、れは
江口
….…わかった。
西山
な、にがですか?
江口
今からそっち行くから
待ってて。
西山
え!?そっちって、
江口
宏太朗の家
え……それは困る。。どう振る舞えばいい……?
どうやったら誤魔化せる…?
そんなこと考えてる間に江口さんは来ていた。


ピンポーン
「はーい」
「入ってください。」

『お邪魔します。』
江口
……どう、、したの。?こうたろ、、
江口さんが家に入るなり震えるほどに驚いている。

そりゃそうですよね、だって、、
床には星屑がいっぱい落ちていて、しかも目が見えなくなったせいで
家のいたるところにぶつかったせいで物が散乱しているのだろう。。
江口
。。あのさ
江口
ほんとは目、見えてないんじゃないの?
西山
え、、?
西山
な、んでそう思うんですか?
江口
だって、宏太朗は人と話す時に目、合わせて話して
くれる。
江口
でも最近は合ってるようでなんか合ってなかったん
だよね…
江口
だから、、かな。?
西山
そう、ですか
ああ。もうバレているのならすべて言ってしまおうか。。

西山
江口さん。。!
江口
なに、?宏太朗
西山
僕、目ほとんど見えないんです!
江口
………
西山
それに、、記憶が少しずつですけど、なくなってて
西山
しかも!泣いたら、、コロンッ、ほら、
涙じゃないです…目からこぼれ落ちるものは……
星、屑……なんですグスッ
江口
こう、たろ……
西山
しかも治すためには自分の好きな人と両想いに
ならなくちゃいけないんですよ…グスッ、ポロポロ…ポトッ
無理なのに、、絶対叶わないの、に
西山
僕、、ぼ、く
もう疲れたん、で、、す。
西山
毎日泣いて、泣いて、そのまま泣き疲れて寝て
また起き、てみんなにバレない、ように振る舞っ、、て
江口
宏太朗…
よしよし。
そう言って江口さんは僕の頭を優しく撫でてくれた。
江口さんももう見えないけど、、すごく心が温かくなった
そして

ギュッ
江口さんは僕を抱きしめてくれた。
江口
よしよし。
宏太朗はえらかったね、頑張ったね。
江口さんが僕の心を少しずつ癒してくれる
江口
怖かったね、そんな病気だってわかった時も。みんなにバレないようにって
振る舞ってる日々も。辛かったね。
うん……すっごく辛かった。

また、癒してくれる
江口
悲しいから、辛いから泣いちゃうのに、泣いたら目からは涙じゃない
物が流れてきて、、もう…毎日いろんなこと考えては泣いちゃって。
宏太朗は頑張ったね。えらい、えらい。
西山
!!ヒグッ、グスッ、、うう…辛か、った。。です、
江口
よしよし。
江口
……………
江口
宏太朗の好きな人は俺はわかんないけど、
俺は。宏太朗が好きだから。
西山
っっ、、えっ…?
今、、な、んて言ったん、で、すか…?
江口
だ、だから//
江口
俺は、宏太朗のこと、好きだから。
いつでもそばにいるから
江口
宏太朗のためなら
西山
っ!!ウグッ、グスッ、、
西山
ぼ、くも好きです。
江口さんのこと
江口
っ!そ、なの…?
西山
はいっ…!
江口
あ、、星屑が涙に変わ、ってる…
西山
両想いになれたからですかね、
江口
そっか!ならよかった
西山
江口さん、
江口
ん、?
西山
ありがとうございました!
江口
笑笑今日から付き合うのに敬語はないんじゃないですか〜?
西山
えっ!//ちょ、それは無理ですってば〜〜
江口
え〜〜なんで〜
星涙病が治り、また、いつもの2人に戻る。
でも、今日からは普通に仲の良い2人じゃなくなって、











今日からは、『付き合ったもの同士。』

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