※えぐこたです。
※2人は付き合ってはないです。
※奇病ネタです!注意です。
それでもいいよ!って方はどうぞー
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西山said
僕にはずっと好きな人がいる。でも、その人との恋は叶わない、
だって僕の好きな人は男だからだ。
その好きな人という人は、江口さんのことだ…
気付いた時にはもう手遅れっていうくらい好きになってた
でも、世間はそれを許してはくれない。
男同士なのだ、それは気持ち悪がられるだろう、
だから僕はずっとこの想いに蓋をしている。
そんな日々を繰り返し過ごしてきた、はずなのに……
今日僕はありえないことが起きてしまった。
それは、
目から涙ではなく、星屑が流れること。
僕はすごくとまどったし、おどろいた。
だって、、泣いただけなんだよ…?
それなのに、目から出てくるものは涙じゃないんだ、
それはキラキラと輝く星屑なんだ。
なんで……?なにこれ…?
って1人でずっと言い続けても目から流れてくるものは
変わらない。
グスッ、コロン…… ポトッ
キラキラと輝く星屑が床に落ちる。
落ちた星屑を拾う。そしてその星屑をよく見てみる、
見れば見るほど、吸い込まれそうなほどキラキラと輝いている
だけど、それが自分の目からこぼれ落ちたと思うと
なんだか不安になる自分がいた。
もしかすると、これは病気なのかもしれない
そう思い、すぐにスマホで調べてみる。
すると………
あった。僕の今の状態とぴったり合うものが
それは、
“星涙病”
という病気だった。
この病気の原因は、、
『片想いを続けすぎた』からだった…
この病気にかかる人は世界でもすごく少くて、薬はないそうだ、
でも、治療法はあった…それは、
『自分の好きになった人と両想いになること』だ、……
普通の恋をしている人にならまだ可能性があったかもしれない、
でも、僕には可能性なんて…1%もなさそうだ。
両想いになるなんて、そんなの無理なんだ、、僕には。
でもそうなると僕は色を感じとれなくなる。
つまり、目が……見えなくなるかもしれない。
そして、これはほんとにめずらしい場合だと
記憶を少しずつ失っていく。
……………
そんな現実を一気に、しかも周りが静かな1人の時に、、
突きつけられた。
僕は怖くなった。泣いても、泣いても、出てくるのは星屑で
それが床にコロンッ、ポロポロッ、、と音を立ててどんどん落ちていく。
泣いたら目が見えなくなるかもしれないのに、記憶がなくなっていくかもしれない…
って考えても、逆にそんな現実が自分の目の前にあるって思うと
また悲しくなって泣けてきてしまう。。
この日はその繰り返しでずっと泣き続けて、
いつのまにか泣き疲れて寝てしまっていた。
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次の日
朝起きてみると、目を開けているはずなのに外が暗く見える
まだ夜なのかな…?そう思いスマホを見るが
スマホの画面がすごくぼやけて見えた、、
まさか…昨日いっぺんに泣きすぎた……?
そのせいで、もう僕は色を感じとれなくなっちゃったの?
目、、見えないの…?
その恐怖にまた僕は泣きそうになった。
でも、堪えた
目が見えなくなったら仕事が出来なくなってしまう
そう思い泣くのをこらえた、
それから一週間くらいが経った。
みんなに目が見えないのがバレないように振る舞うのは意外と
大変だ。。
運が良いことに江口さんとは現場が最近被っていない。
だから、江口さんにもバレていない
と思っていたのに…………
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メールでの会話
……メールを送ってくるなんて、、
誤字脱字に気をつけないと。バレてしまう…
思ってもいなかったことを言われた。
バレていた…?いつ…
そんなことが自分の脳内を駆け巡る。
会った……?
でも僕には会った記憶がない
江口さんに「よっ!」なんて言われたか…?
頑張って記憶を辿るが思い当たらない。。
まさか、梅ちゃんと江口さんを間違えてしまっていた…
え……それは困る。。どう振る舞えばいい……?
どうやったら誤魔化せる…?
そんなこと考えてる間に江口さんは来ていた。
ピンポーン
「はーい」
「入ってください。」
『お邪魔します。』
江口さんが家に入るなり震えるほどに驚いている。
そりゃそうですよね、だって、、
床には星屑がいっぱい落ちていて、しかも目が見えなくなったせいで
家のいたるところにぶつかったせいで物が散乱しているのだろう。。
ああ。もうバレているのならすべて言ってしまおうか。。
そう言って江口さんは僕の頭を優しく撫でてくれた。
江口さんももう見えないけど、、すごく心が温かくなった
そして
ギュッ
江口さんは僕を抱きしめてくれた。
江口さんが僕の心を少しずつ癒してくれる
うん……すっごく辛かった。
また、癒してくれる
星涙病が治り、また、いつもの2人に戻る。
でも、今日からは普通に仲の良い2人じゃなくなって、
今日からは、『付き合ったもの同士。』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!