今日は、修学旅行の班決め!
「じゃあ、男子二人。女子二人で班を作ってください」
「先生ー。奇数なんでどうします?」
「足りないところは、俺が入るから」
やった♪先生と一緒がいい♪
「レレ‥」
レレナを誘おうとすると、無視された。
「‥‥‥」
(班‥どうしよう)
「りんちゃん‥?」
この子は、クラスの人者!赤羽遊(アカバネユウ)ちゃん。
「うん‥」
「私と一緒に組まない?」
「うん♪いいよ♪」
「私、赤羽遊♪よろしくね」
「私は、佐藤凛。よろしくね♪」
握手した。
「後‥男子だよね。」
「うん‥」
「じゃあ。俺と」
と、夏樹くんが来た。
「よっし♪あと一人‥。先生!」
と、先生を呼んだ。
「私達のところに来て♪」
「ああ。わかった」
先生と目があった。
ドキッ。
「じゃあ、これに記入して、明日までに提出して」
目を反らした。
〜放課後〜
放課後。
教室で赤羽ちゃんに言われて待っていた。
「帰んねーの?」
「え?」
サッカーのユニホームを着た、夏樹くんだ。
ちなみに、夏樹くんはサッカー部。
「うん‥赤羽ちゃんに言われて」
「そっか。来るまで待ってやるよ」
と,隣の席に夏樹くんが座った。
「ありがとう‥‥」
「ごめん!りんちゃん〜」
三十分後。
赤羽ちゃんがきた。
「大丈夫だよー♪」
「ちょうどよかった♪夏樹くんも来て」
カラン。カラン。
修学旅行のことを話すために、ファミレスに。
「ドリンクバー3つと、フライドポテト一個。」
「かしこまりました」
私は夏樹くんの隣に座らされた。
「お似合いだね」
「え?」
「そうだろ〜?」
肩に手を置かれた。
「そんな事より‥。何決めるの?」
手をどけた。
「班長♪誰にする?」
紙を渡された。
「書いて♪」
「う、うん」
わかりやすく意地悪された。
私は紙に班員を書いた。
「どうする?班長」
「じゃんけんしよ♪負けた人」
「えー(泣)私弱いんだ。じゃんけん」
「じゃあ俺がする」
と、 夏樹くんが言うと‥。
「じゃあ私は副班長♪」
班長と副班長を記入した。
「じゃねー♪」
三十分後。
色々話して赤羽ちゃんが帰った。
「よっし、帰ろう♪」
グイッ。と手を引かれて座らされた。
「まだいいだろう。コーヒー飲もう」
「離して。痛い‥」
手が離れた。
「いつも手を強く握らないで。痛いから」
「そうしないと逃げるだろ?お前」
「‥‥」
確かに私は夏樹くんが嫌いで、いつも逃げていた。
「コーヒー取ってくる」
と、私のカップを持ってドリンクバーに行った。
「はい。」
「ありがとう‥」
「今日は俺が送るから。」
「え?いいよ。今日約束があるから。ごめんね」
と言ってお店を出た。
「‥‥。」
セ〇ンで待っていた。
「いらっしゃいませー」
「チキンを二つください」
「申し訳ございません。一個しか‥」
プップー。
チキンを買ってその後に先生が来た。
「悪い。待たせて」
「ううん。はい♪チキン」
助手席に乗った。
「佐藤のは?」
「いいよ。いいよ。」
先生は、大きな口で半分食べて私に渡した。
「え?」
「ごめん。次は俺おごるから」
「うん♪約束だよ」
(間接キス‥‥?)
その日の夜。
買い物した物を確認してた。
プルプル‥‥。
電話が鳴った。夏樹くんからだ。
洗い物をしに、下に降りた。
「明日遅いから。電車で帰ってきて」
「わかった。ご飯は?」
「頼める?」
「うん♪先生‥。ファミレス行きたいな♪二人で」
「え?」
「夜だし、近くのファミレスならすいてるよ♪」
「コンビニならいいよ。まえ約束したし」
「うん♪」
パーカーを着て、家を出た。
「先生♪手‥握りたい」
手を伸ばした。
「だめだ。先生と生徒だし」
「‥‥。いいじゃん♪今日だけ!」
「‥‥。全く。」
手を握られた。
ドキン‥‥。
「先生は、好きな人いる?」
「ああ。いるよ」
「そうなんだ‥どんな人?」
「頼りなくて、元気で明るい子。」
「へえー‥‥」
「でも彼氏がいるみたいだ」
「え?そうなの?」
「ああ」
先生の手は、温かいのになぜか冷たかった。
「いらっしゃいませー」
店に入ると、手が離れた。
私は、飲み物コーナーに来ると‥。
「かわいい〜♡」
ピンク色のチェック柄のカップが売っていた。
「先生♪」
「なに?」
「これ買わない?お揃いの♪」
「これ?」
「うん♪コーヒー飲むときにいいでしょ♪」
私はピンク色。先生は水色のカップを買った
「はい。チキン」
「ありがとう♡」
ホクホクしたチキンを口に運んだ。
いつもより美味しかった。
「雨‥降りそうだね」
帰ると急に曇り空になっていた。
さっき買ったコーヒーカップにコーヒーを入れた。
「はい。コーヒー」
「ありがとう」
テレビを見ることにした。
先生の隣に座った。
ゴロゴロ、と雷がなりだした。
実は、私は雷が大ッキライ。いつもはお母さんと寝てたけど‥。
「う‥‥」
カタカタ‥。手が震えた。
「怖い?雷」
「うん‥大ッキライ。今日ずっと起きてていい?
眠れないの」
「え?そうなの?」
「うん‥。先生一緒に寝てもいい?」
〜三十分後〜
「ごめんなさい‥先生怒ってる?」
「別に。」
今夜は一緒に寝ることになった。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
「手‥、握っとくから。安心して」
キュン♡
「うん‥‥」
ゴロゴロ!
雷が遠くで落ちた。
「キャーーー!」
思わず先生に抱きついた。
ポロ‥ポロ‥。
「大丈夫、大丈夫。俺がいるから」
頭を撫でられた。
「う‥‥。」
泣きながら眠った。
〜先生編〜
俺の腕の中に佐藤がいる。泣きすぎて声が涙声だ。
ぐす‥。ぐす‥‥。
Zzz‥‥。
「お母さん‥‥。」
柔らかくて、いい匂いにたまらなくて‥。
チュ‥‥。
キスしてしまった。
「ん‥‥?先生?」
たまらなくて、力強く布団に佐藤を押し付けた。
「先生‥‥」
生徒ということを忘れて首筋をなめた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。