「とう‥‥佐藤!」
「はい!」
先生に告白した3日後。明日は、修学旅行。
「これ頼むな。」
先生とは、ふつうに話してまるで告白がなかったように‥?
「なんですか?これ」
三日間で変わったこと。
部活に入った。サッカー部。マネージャーだけど。
「倉庫に入れといて」
「はい」
部長にネットを渡された。
「手伝うよ」
夏樹くんが半分持ってくれた。
「あ、ありがとう。」
「ああ。終わったら飯行かね?」
倉庫にネットを入れながら、ご飯に誘われた。
「ご、ごめん。今日ご飯作らなきゃ」
ドンッ!
「な‥‥」
壁に押し付けられた。
「このままだと他の男に取られそうだから‥」
チュッ。と首筋にキスされた。
「ヒャッ」
やらしい声が響いた。
「俺のもんだっていう印」
カッブ。
「痛っ」
離れた。
「何すんのよ〜(泣)」
今日は、明日の修学旅行の開会式の準備。
私と夏樹くんが残っていた。
「わ‥なにこれ」
首筋に噛んだあととキスマークがついてた。
「せっかく消えたのに〜(泣)何すんのよ💢」
「いいじゃん。付けても。俺彼氏だし」
「オオカミめ‥」
夏樹くんは肉食だから‥‥。
〜2日前〜
「ちょっと‥何すんのよ!やめ‥て」
入部した日に、倉庫に連れ込まれた。
「まだ消えてないんだ。キスマーク」
倉庫の中にあるマットに押し付けられて、身動きが取れなかった。
「離して‥」
「じっとしてろ」
服のボタンを取れて、みんなに見えないところにキスマークを付けられた。
「消えないんだ。胸のキスマーク」
肉食男子め〜(泣)
「早く終わらせよう」
レレナに全て話して、仲直りした。
「なあ‥‥」
「うん?なに?」
「成瀬先生のことどう思ってる?」
「え?」
「俺のこと好き?」
「え‥‥ちょっと‥」
電気が消えた。
「俺のこと好きか?」
「え‥‥。」
グイッ。と手を引かれて床に押し付けられた。
「ちょっと‥」
「俺はお前が好きだ。ずっと‥」
(え‥‥?ずっと?)
チュッ。
「んー!んー!」
ドンッ!ドンッ!と、何度も振り切ろうとした。
(振り切れない‥。)
「はあ‥はあ‥」
「夏樹く‥夏樹くん‥やめて‥」
服の中に手が入ってきた。
「じっとしてろ!」
やだ‥やだ‥誰か‥先生!先生!
ポロ‥ポロ‥。
服のボタンを全部外された
「おい。何やってる」
電気がついて先生が立っていた。
「成瀬先生‥‥」
私は振り切って先生の後ろに立った。
「何やってる。また問題起こしたのか?」
グス‥‥。グス‥。
「もしかして‥キスマークって先生の?」
「何言ってるんだ」
「ふざっけんな!」
夏樹くんは先生の胸ぐらをつかんだ。
「佐藤は俺の彼女だ。佐藤を傷つけたら許すさいからな」
そう言って夏樹くんは出てった。
〜十分後〜
「先生‥‥」
「はあー‥‥」
「怒ってる?」
「当たり前だ」
十分後。先生の車の中。
「なんでそんなにすきがあるんだ?」
「すきって‥」
ドンッ!
と、ドアに押し付けた。
「ほら。すきありすぎ」
ドキン‥‥♡
「せ、先生には言われたくないよ!告白の返事ちょうだい!」
言ってしまった。
「わかった。明日まで待って」
ウソ‥。
次の日。
待ちに待った修学旅行!
「はーい!点呼します〜!」
夏樹くんとは気まずいし、先生とも気まずい。
「はあー‥」
「どうしたの?りん」
赤羽ちゃんだ。
「相談があるんだけど‥キスマークってどうやって消す?」
「え?」
赤羽ちゃんにキスマークの消し方を教わった。
〜旅館〜
旅館に着いて男女に分かれて部屋に入った。
「りんちゃんって結構胸あるよねー」
「え?」
「キスマーク消すときに見ちゃった♡」
「赤羽ちゃんだって‥」
「遊って呼んで♪」
館内着の浴衣を着て、食事会に♪
でもその前に‥
「今日、男子呼んでトランプしない?」
「え?呼ぶの?」
「うん♪」
夜に男子を呼ぶそう。
「りんちゃん」
二人になったときに遊ちゃんに呼ばれた。
「私,夏樹くんが好きなの。今日告白するから協力して」
「え?うん♪」
〜その夜〜
「お邪魔しまーす」
と、男子が来た。イケメングループだ。
学校一のモテ男ばっかり。
「いらっしゃーい♡」
「ここエアコン壊れてるから、各自布団入って」
と、遊ちゃんが言うと‥。他の女子が‥。
「くじね♪」
と、紙を出した。
くじの結果。夏樹くんは遊ちゃんと一緒になった。
「おい。夏樹。カノジョのところじゃなくていいのか?」
レレナがトイレに行ってる間に、男子の会話が聞こえた。
「‥‥」
「じゃあ俺はもらうな。結構タイプなんだ」
「ふざけんな。俺と変われ」
でも、男子がトイレから帰ってきたあとは夏樹くんと一緒になった。
「罰ゲームしない?」
トランプの途中。男子がそういった。
「負けた人の布団は、別の部屋に行って一晩過ごす」
「どう?」
「それは‥」
ガラガラーーーー。
と、遠くで先生の足音がした。
「やべえ!逃げろ!」
みんな一斉に散らばった。私は‥‥。
夏樹くんに手を引かれて布団の中にいた。
「声だすと先生来るからな」
「んー!んー!」
「俺のこと好きって言えよ‥付き合ってるんだから」
(どうしよう‥‥振り切れない‥力強い‥)
「はあ‥」
あっという間にボタンを外された。
「はあ‥‥」
スカートの中に手を入れられた。
ポロ‥ポロ‥。
「こらなにやってるんだ!」
遠くで教頭先生の声がした。
「んーんー!!」
口を抑えられた。
思いっきり声を出そうとすると‥。
「おい。出てきなさい。永野」
電気がついて教頭先生いた。
永野くんは、出ていかなかった。
私は怖すぎて、声が出なかった。
「よっし」
布団をはぐ音がして、布団を剥がれた。
「何をやってる!」
私は、成瀬先生の部屋に連れて行かれた。
「はい。ジュース」
「ありがとうございます」
「大丈夫か?」
「うん‥‥」
「しばらく自宅謹慎」
「うん‥‥」
「告白の返事だけど‥‥」
「うん‥」
「俺達は先生と生徒で、付き合う事は無理だ。キスをしたのは‥‥悪かった。それに俺は彼女がいる」
ズキ‥‥。
走って部屋を出た。
グス・・グス・・・。
はっきり言われて、涙が止まらなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!