チリリリチリリリチリリリチリリ ガチャ
朝起きて
「今日のニュースを紹介します。」
朝食を食べ
「夏山町で昨日、交通事故が((ピッ」
身支度して
「いってきます」
誰もいない部屋に行きの挨拶をし、大学へ向う。
そんな普通でつまらない生活は俺にとって苦痛でしかなかった。
「なぁ、お前がいたらもっと毎日が楽しかったのかな__夏菜」
毎日のように思い、呟いてしまうこの一言は誰にも拾われず虚空へと消えてゆく。
いつもならそこに
「おはよ、蒼!なに、私がいなくて寂しかったの?」
そんなことを言いながら弾けんばかりの笑顔を見せて寄ってきて
「渚、夏菜、おはよ」
「おはよ〜」
「茜、紗奈!おはよう!」
「よっす、蒼」
「!ああ、立夏か。おは」
「あおいー!りっかぁぁぁ!!おはー!」
「「ぐふっ」」
「あ、翔太おはよ」
「おー!時雨、雨宮、紗奈おは!」
「翔太、、重い」
「あーれ、ごめんごめん!」
「ー!!……幻覚まで見えるって……もういいだろ、夏菜」
気づけば俺はビルの屋上にたっていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!