気持ちよく寝てたら、誰かの声がした
あんまり聞こえなかった
と言うか聞こうともしなかった
と、曖昧な返事だけしておいた
すると、今度はもっと大きな声で何か言われた
勿論これも無視
すると、私の脇の下に手が入ってきた
なんだ?と思ったのも束の間、その手が高速で動き出した
あ、エロい事してるわけじゃないよ?
この通り、くすぐられてるだけ
昔も私が起きないといっつもくすぐってきたな
その度に...
そうそう
そうやって言うんだよね
すると、徐々に総悟の手が弱まっていき、くすぐる手が止まった
そんな感想を漏らしたら、
と、急に言われた
急にそんなこと言われても納得できない
そう聞くと、
と、丸め込まれてしまった
こうなったらもう反論しても意味ないなと思い、私はそのまま部屋をあとにした
食堂に行くと、トシ兄がマヨネーズをマヨネーズでマヨネーズにかけていた(←!?)
まだマヨネーズ好きなんだ...
私はご飯を持って、トシ兄の隣に行った
他愛のない話をしていると、総悟が来た
ごもっとも
そう言うと、
と、私のプリンを横取りしてきた
まだ食べてたのに...
そして怒った私は、
と、総悟のヨーグルトを横取りした
うん、うまい!
すると、総悟の顔が赤くなった
そう言って総悟の顔を見つめた
あれ?
顔を逸らそうとしたから、ガシッと顔を掴んだ
やっぱり...
よく見ると、総悟の目の下にクマができていた
総悟は不思議そうに私の顔を見てくる
イケメンなのに...w
そして総悟は、片付けをしてさっさと行ってしまった
なーんて........
私だって恥ずかしいんだよォォォ!////
我ながら自分の演技力にビックリする
あれ間接キスじゃん////
勢いで私も食べちゃったけど...////
はぁ...仕事行くか...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。