あー...眠ぃ...
木陰のベンチに座っていると、葉の間の光がちょうどよくて気持ちいい
俺は、必需品のアイマスクを付けて寝る体制に入っていた
どうせ万事屋に仕事なんてないだろうし...
そんなことを思いながらサボっていると、聞き覚えのある声が聞こえてきたふ
それは確実に、チャイナとあなたの声だった
こんなとこで何してんだ?と思いながらも、声をかけずにいた
すると、
アイマスクを上げると、あなたが覗きこんでいた
お前達は何してんだよ...仕事だろ今日...
と言うか顔が近い!///
俺は、恥ずかしくて言いながらあなたから離れた
チッ、こいつ...
余計なこと言いやがって...
ったく、ギャーギャーうるせぇなぁ
全然あなたと話せねぇじゃねぇか
ちょっと待て
これ、あなた誤解してねぇか...?
チャイナはあなたの声を全く聞いてない
結局俺は、チャイナの相手をしてそのまま屯所へ戻ろうとした
でもやっぱり気になって万事屋に行くことにした
万事屋に行くと、中から声が聞こえた
あなたがそう言い終わると同時に、俺はあなたを引っ張って万事屋を出た
帰り道、初めての仕事の話をしていたが、あなたの返事は素っ気なかった
おかしい
いつもなら「変な事って何ー?w」とか言うのに...
それを聞いた途端、俺はあなたを抱き締めていた
大事な部分小さくなっちまったけど...
俺が“好き”なのはお前だけだよ...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。