第27話

勘違い②
2,001
2018/01/09 11:59
私は一人、賑やかな江戸の町を歩いていた
すると、
男1
あっれー?
おねぇさん一人?
変な男に絡まれた
もうやだ...
踏んだり蹴ったりだよ...
男2
抵抗しないね?
いい子じゃん
気持ち悪い
坂田銀時
男二人が女一人に手上げるなんざ
許されることじゃねぇなぁ
あなた

ぎ、銀さん!?

坂田銀時
よぉ
男1
邪魔するな!
男二人は銀さんに殴りかかった
しかしそんなのはものともせず、あっという間に倒してしまった
坂田銀時
大丈夫か?
あなた

は、い...

安心したのと総悟の事で、つい涙が出てきてしまった
坂田銀時
そんなに怖かったのか?
銀さんはハハッと笑って私の頭を撫でた
優しい...
私は銀さんと一緒に万事屋へ向かった





坂田銀時
で、何があったわけ?
万事屋に入って早々に聞かれた
私は、今までの事を全部話した
あなた

総悟が私を好きかもなんて...
とんだ勘違いですよね...

自分で言いながら泣きそうになった
はぁ...バカっぽいな...
坂田銀時
じゃあ、俺にすれば?
あなた

え?

一瞬何を言ってるのか分からなかった
坂田銀時
俺、あなたのこと好きなんだよ
一目惚れってやつ
総一郎くんがダメなら、俺にすれば?
あなた

...え

え?
銀さんが、私を...好き?
一目惚れ...?
でも、私は総悟の事が...
すると、銀さんはフッと笑って
坂田銀時
そういうこと
と言って私の頭を撫でた
意味が分からなかったから、首をかしげた
坂田銀時
俺にすぐ返事が出せないってことは、それだけあなたは総一郎くんの事が好きなんだよ
そう簡単に諦めるなんてできないわけ
分かったらとっとと行ってこい!
ダメだ...また泣きそう...
銀さんの言う通り、簡単に諦められない...
あなた

銀さん、

坂田銀時
ん?
あなた

好きになってくれてありがとう

坂田銀時
...おうよ
私はそれだけ言って万事屋を出た

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