第15話

episode 14
2,336
2021/05/30 10:51

担架とホースを持った人が校舎に入っていった後。


校舎から担架を持った人達が出てきた。


🐹「っ、ユ、ユンギっっ!!」


「落ち着いてください。気絶しているだけです。」


🐹「そ、そう、ですか…」


🐯「気絶…」


「ただ…足はしばらく…」


🐹「え、?」


🐤「っ…!」


ユンギ先生の足は、血だらけで、見るのも耐え難い状態だった。


🦄「こんなんに…耐えた、ってこと…?」


🐹「っ、凄い…」


「えぇ本当に…では、救急車で運びますので。」


🐹「あ、はい、!お願いします…」


ピーポーピーポー


🐹「はぁ…」


フラッ


🦄「えっ、校長、?!」


ガシッ


🐹「ほんとに、よかった…!!」


🐤「とりあえず、戻って来てよかったですね…」


🐯「あぁ、ジミンは、大丈夫か?」


🐤「え、?」


🐯「ここ。」


そう言ってテヒョン先生は自身の胸を手で叩いた。


🐤「っ〜、!」


それから、俺は思いっきりテヒョン先生の胸で泣いた。


やはり、親友が危なかったのだ。
俺自身、精神的につらかったのだろう。


ジョングクが生きていたという安心感もある。


本当に、無事に戻って来てくれてよかった…、!!


🐰「…ん、?」


どこ、だ…ここ。


何で俺天井を…?

まさか…!


🐰「病院…?」


俺の、嫌いな場所。


とりあえず周りを見渡すため、俺はベッドから起き上がった。


🐰「え、…」


俺の、横のベッドには、静かに横たわった、


先生がいた。


🐰「え、何で、先生が、?」


ていうか俺、校舎の端の倉庫で閉じ込められて、


火事、起きたんだったよな…


🐹「ジョ、ジョングク君?!」


🐰「え?」


ギュッ


🐰「えっ、ちょ、え?!何してるんですか?!?!」


🐹「目覚めてくれてよかった、っ!」


この人も、俺の事を心配してくれてるんだな。


何か前まで嫌がってたの謝りたいぐらいだわ((


🐭「ん〜…」


あっ、やべ、起こしたか?


スゥスゥ…


あ、寝てるわ…


ちょっと待って、寝顔可愛すぎん??


いや、前も見たけども。


この人マジ顔面国宝じゃん。


あ、俺の周り皆そうか。


パシャ


ん??


え??今、シャッター音聞こえたよな??


一体どっから…


🐹「ふふふ、いいの撮れた〜♡」


いやお前かよ!!!!


🐰「校長。」


🐹「ん〜?」


🐰「連絡先渡すんで、それ後で送ってください。」


🐹「え?あ、うん。」


よっしゃ、ユンギ先生の寝顔2枚目ゲット!!((



🐭「ん…?」


どこだ…?ここ…


🐹「ユンギっ!!」


ギュッ


🐭「ジン、先生…?」


🐹「よかった…っ!」


🐭「っ、いっ…!」


🐹「どうした?大丈夫か?」


🐭「ちょっと、足が…」

ヤバい、これはヤバい。




めっちゃくちゃ痛い。


瓦礫がのってたからか…


🐹「ユンギ、平気か?」


🐭「っ…は、はい…」


🐹「何かあったら言っていいよ。すぐに呼んでくるから。」


🐭「あ、ありがとうございます…」


……ん??




何か忘れてるような…


🐭「あ、ジョングク!!ジョングクは大丈夫でしたか?!」


🐹「う、うん、さっきも起きてたし。」


🐭「そう、ですか…よかった。」


🐹「今はもう寝てるけど。」


🐭「え?」


🐹「ほら。」


そう言うと、ジン先生は横のベッドを指さした。


🐭「うわ…」


え、寝顔可愛すぎるくね??


待って可愛い、え、ヤバいヤバいヤバい。


写真撮ろ((


🐭「ジン先生俺の携帯とってください。」


🐹「え?あ、はい。」


🐭「ありがとうございます。」


パシャ


🐹「ん??」


🐭(あ〜かわい…最高の癒しだな…


🐹「あ、ユンギそれ後で送って。」


🐭「嫌ですよ。」


🐹「な、何でだよぉ〜!!」


この寝顔を誰にもあげたくないなんて言えねぇし…


🐹「あ、わかった!それ独り占めしたいんだろ!」


?!?!?!?!


🐭「な、ななな何で、!!」


🐹(うわ、見るからに動揺してる…‪w‪w


🐹「まぁまぁ落ち着いて…」


🐭「誰が落ち着いてられるんですか!!何でジン先生が知ってるんですか!!」


🐹「ちょっと、ここ病院だから。」


🐭「あ…」

いや、まさかジン先生に見破られるとは…




ほんとまさかだな((





そんなに俺態度に出てたか??


🐹「ユンギがジョングク君の事好きなのは、もうバレバレ!」


🐭「っ、!/////」


🐹「照れてるユンギも可愛いね〜♡」


🐭「も、もう帰ってください!」

ガバッ(布団をかぶる


🐹「あっ……もう〜!」


ガララララ…

ジン先生は行ったな…


誰もいないのを確認し、ジョングクの顔を布団を少し上げて盗み見る。


こんな可愛い顔、今までで初めてだな…


ほんとに可愛い…

パチッ


🐭「……え?」


🐰「おはようございます、ユンギ先生っ!」

ギュッ


待って待って待って。


えっと、俺が盗み見てたの、今見られた訳だよな?


あと、コイツの笑顔可愛すぎんだろ((


いや、それより何で俺抱きつかれてんの?


今見た感じだと、コイツ起きた瞬間布団から起き上がって、俺の方来て抱きつくっていう動作を3秒ぐらいで終わらせた??


待って待って待って。


頭こんがらがってるわ今。


てかコイツジミンが好きなんじゃねーの??
((まだ気づいていない意外と鈍感なユンギ先生


🐭「え〜、ジョングク??」


🐰「はい?」


ゴフッ


あぶね、吐血するとこだった((


え、なぁ、上目遣いは反則じゃね??


尊すぎて死にそうなんだが((


🐭「な、何で俺に抱きついてるんだ??」


🐰「起きてくれて嬉しいからに決まってるじゃないですか。俺が起きた時は、まだ寝てたし。」


🐭「そうか…」


🐰「先生。」


🐭「ん?」


🐰「俺を助けてくれて、ありがとうございました。先生がいなかったら、俺死んでたと思います。」


🐭「当たり前だろ?俺はお前の先生なんだから。」


🐰「っ…ありがとうございますっ…、!」


🐭「ちょ、おい、泣くなって…」


そこからずっと、俺はユンギ先生の胸の中で泣いた。


ユンギ先生が生きていたという安心感、


助けてくれたという感謝。


ユンギ先生は本当に、俺の命の恩人だ。

プリ小説オーディオドラマ