_退院後_
ザワザワ…
「え、嘘…」
「火事で何かあったのか?」
…
🐰「っ、いって……」
🐤「大丈夫か?保健室行ってくるか?」
🐰「っ、うん…」
🐤「テヒョンせんせ〜、ジョングク保健室〜」
🐯「は〜い。」
コイツらもう慣れてんな…
"行く"っていう言葉ねぇもん。
ガララ…
…
ガララララ…
🐰「失礼、します…」
🐭「よっ。」
🐰「あっ!ユンギ先、生………え?」
🐭「ん?どうした?」
先生は、いつもの椅子には座っておらず、
車椅子で、そこにいた。
🐰「何で、その足…っ、!」
🐭「え?あぁ、これはあの〜瓦礫が落ちてきて。」
🐰「お、俺の、せいですよね、…あんな所に閉じ込められたから、っ、」
🐭「何でお前のせいになるんだ、これは、お前のせいじゃない。」
🐰「でもっ((んっ、!」
俺が話そうとすると、先生は俺の口に指をあててきた。
🐭「いいから。あれは、俺の選択だ。」
🐰「っ…、」
そういや、何で先生は俺を助けてくれたのだろうか。
いや、感謝すべき事だからこんな事考えるのは烏滸がましいって分かってんだけど…
🐰「あの、」
🐭「ん?」
🐰「何で俺を助けてくれたんですか…」
いつもの腹痛は、既に吹っ飛んでいた。
🐭「え?」
🐰「俺を助けなければ、先生は怪我しなかったのに。」
🐭「え、いや、それは…」
ちょっと待て。
お前の事が好きだから、なんてこんな流れで言いたくない!
もっとロマンチックな感じでやるんじゃねーの?!
告白ってさぁ!
🐰「っ、…先生だから?」
🐭「え?」
🐰「俺は生徒で、アンタは先生だから。だから俺を助けたんですよね?」
🐭「え、それは、」
🐰「病院で、行ってたじゃないですか。」
🐭「あ…」
🐰「…やっぱ、そうなんですね。」
🐭「え、いやちが((」
🐰「っ…俺帰ります。さよなら。」
バタンッ
🐭「あ〜…」
やっちまった〜…
もっとすぐ否定すればよかった…
俺判断力ねぇのかな…
…
🐰「っ、はぁ、はぁっ、…」
今俺は廊下を走っている。
とりあえず、ユンギ先生から離れたかった。
やっぱり、生徒と先生っていう関係だったから、助けてくれたんだ。
俺は、助けてくれたのが先生でよかったって、嬉しかったのに…
🐤「あ、ジョングク!大丈夫だったか?」
🐰「え?あぁ。」
🐤「そんなに走って、どうしたんだ?」
🐰「ん、いや。何もない。」
🐤「じゃ、どっか行くのか?」
🐰「ううん。」
🐤「ふ〜ん、じゃ、入る?」
🐰「…うん。」
ガララ…
🐤「はぁ…何だよあの顔…」
…
🐰「あぁ〜あ…」
さっきはパッパと逃げて来たけど、先生何か言おうとしてたよな?
🐰「ちゃんと聞いとけばよかった…」
🐤「何を?」
🐰「おわっ?!…ビ、ビックリした…」
🐤「で?何を?」
🐰「え、いや、それ、は…」
🐤「俺にも言えない事なのか…?」
くっそなんだよその顔!!
前のこともあって、何かコイツに逆らえない!
🐰「……わかった、話すよ。」
🐤(よっし!
…かくかくしかじか((雑です
🐰「先生はこういう関係だから俺の事、助けてくれたのかなって…」
🐤「はぁ?!お前それはないだろ〜!!」
🐰「…え?」
🐤「ユンギ先生は何か言おうとしてたんだろ?じゃあ、それ聞いてあげろよ!」
🐰「や、でも、病院でもそう((」
🐤「だぁかぁら!!先生は、お前とそういう関係だから助けてくれたんじゃないの!」
🐰「え?」
🐤「だって、お前がいないって分かった時の先生ヤバかったよ??」
…
🐭『でも、俺が行かないとジョングクが!!!』
🐭『今俺が行かないで、一体誰が行くって言うんですか!!!!』
🐭『何と言われても、俺は行きます。』
…
🐤「…みたいな。」
🐰「そんな事、言ってたのか…」
🐤(言っちゃったら分かる所は省いといたから、安心してね☆
🐰「っ俺、先生のとこ行ってくる!」
🐤「は〜い、行ってら〜」
早く、早く先生の所に行かないと…!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!