第3話

episode 2
3,524
2021/05/18 08:57
ガララララ…




🐰「あ…」




全員からの視線が集まる。








いつもの事だから、もう慣れてきたが。





当たり前だ、授業の途中で抜け、また変なタイミングで戻ってくるというのを、いつも繰り返しているのだから。







🐯「大丈夫だったか?」





🐰「あ、はい…」





今日は間違えて前から入ってしまった。





🐯「何があったんだ?」




🐰「そんな大したものじゃないです。」






🐯「あ、そっか…」

ヒソヒソ…



「何なの先生にあの態度。」




「許せないんだけど。」



テヒョン先生は顔が良い、



その上天然なもんだから、



女子によくモテるのだ。






知られたくないだけだし、

先生には申し訳ないが、こういう対応をするしかない。


ガタッ

🐰「はぁ…」


🐤「大丈夫か?」



こいつはジミン。


俺の親友で、いつも俺を気にかけてくれる良い奴だ。


こいつにも、腹痛の事は話していない。
 

🐰「まぁ…」


🐤「まぁって…お前いっつも保健室行ってるじゃん。まさか仮病?」


🐰「んな訳ねーだろ。」


🐤「じゃあユンギ先生目当て?‪w」


🐰「はぁ?…ったく…」


こいつは一体何を言っているんだか…



まぁユンギ先生も、



塩と砂糖のギャップ(?)が良いと、




女子によくモテている。


ちゃんと理由はあるってのに…



今までので分かるであろうが、




俺の周りにはイケメンしかいない。



しかもモテるやつ。



テヒョン先生はほんっとに顔がいいし、



ユンギ先生はギャップ(?)というもので、



今隣にいるジミンは誰にでも優しく、




男にも女にも人気だ。



何故こんな人達が俺を気にかけてくれるのか。


感謝の意を表したいところだが、生憎そういうのは得意ではない。


無理にやろうとしても失敗するだけだろう。




キャーーー!!!!




🐰「ビクッ」



🐤「あ、あれは…」

恐らく、廊下にいるのはジン先生だろう。



若くして、ここの校長を務めている。


「ちょっと、ジン先生よ!!」

「何でこんな所にいるのかしら…」


🐰「やっぱりな…」


🐤「何?嫌いなの?」


🐰「…別に。」


「あ、ジミンくーん!!」

🐤「ニコッ」


「キャーーー!!!!」


🐰「はぁ…」


俺はあまりにも贅沢な悩みを持っているようだ…

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