🐤「おっはよ〜!…ってあれ?ジョングク?」
🐰「…何。」
🐤「うっわ機嫌わっる!え、まさか上手くいかなかった的な?」
🐰「…そうだよ。」
🐤「マジか…絶対上手くいくと思ったのに…」
🐰「聞かれたのに、答えられなかった…」
🐤「へぇ…(聞いたのは聞いたのか…」
🐰「あ〜もう最悪…せっかく告るチャンスだったのに…」
🐤「…ったく、俺が仕組んでやったのによ〜」
🐰「勿体ないことしたな…」
🐤(あれ、無視?
自分の気持ちを伝えるの事ができなかったので、気持ちがぐちゃぐちゃになる。
何であそこで伝えられなかったんだ…という後悔がグルグルと俺の頭の中を回っている。
🐰「あ〜もうやだ!!!」
🐤「うっわ、ビックリした!」
ダメだ、今俺に感情の整理はできない…
周りの奴らも俺の事変な目で見てるわ…
🐰「ちょっと外出てくる…」
🐤「え、あ、うん…」
…
廊下をブラブラと歩きながら、昨日の事を思い出す。
ユンギ先生の悲しそうな顔、
帰ると言った時の後ろ姿。
俺の事をじっと見つめてくる時の顔。
近づいたらダメだと分かっているのに、
また先生に会いたくなってしまう。
「ねぇ、ちょっと来なよ。」
🐰「…え?」
「来なよって言ってんの。」
また此奴らかよ…
もうウンザリだし…
でも、言う事聞かないとやべぇよな〜…
…前行ったとこ
「またユンギ先生に会ったでしょ。」
え、何で此奴らが知ってんの?
俺達屋上で話してたじゃん。
え、ちょっとこれは引く((
🐰「えーと、何で知ってんの?」
「見てたからに決まってんでしょ。」
うわガチか…
ちょっと真面目に引くわー…
🐰「ずっと俺の事監視してた訳?」
「当たり前でしょ、また近づくかもしれないじゃない。」
🐰「うわやっば…」
「何、なんか言った?!」
🐰「いえいえ、なーんにも?」
「はぁ…そんな態度とってられんのも今のうちよ。」
何漫画みたいなセリフ言ってんだ此奴((
そんなん2次元でしか聞いた事ねーし。
お前こそいつだってぶっ○す事できるってのに…
あ〜相手が男子だったらな((
「じゃね。」
バタンッ
ガチャ
………ん???
え、今鍵閉めた?
おいおい、シャレになんねーって…
ダンッ
ダンッ
🐰「チッ」
開かねーし…
鍵も……こっちからは無理か。
この部屋窓もねーし…
何か元々低かったテンションが、更に低くなったわ…
🐰「まじ最悪…」
…
待って、ジョングク帰ってこないじゃん。
俺ずっとアイツの事待ってんだけど?
置いてけぼりにされた俺の気持ち考えろよな!
ったく、探しに行ってやろうじゃないか((
ついでにユンギ先生にも昨日の事聞きに行こ。
ガタッ
🐤「よーいしょっ。」
ウーウーウー!!!
🐤「…は?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。