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第1話

放課後
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2018/01/01 11:31







「あ、あの…桜塚さん!」





放課後、生徒会室に行こうと教室を出たところで
同級生に声をかけられた。




「何?」




振り返って問うと、生まれつき鋭いらしい
この目付きのせいか慌てて目を逸らされた。





「えっと…今度、クラスのみんなで
部屋を借りて集まろうって話をしててね…」




「…そう。それで?何でそれを私に話すのかな」




オドオド話されることに苛立ちを覚えたので、
間髪入れずに返して早く切り上げようとする。




『もういい?』


『私は忙しいの』




全身でそうアピールしていると、
横から別の生徒が出てきた。




「桜塚さんの予定を聞きに来たの。
参加するでしょ?同じクラスなんだし」





クラス替えしたばかりなのに、もう遊ぶのか。




くだらない。そんなのどうだっていい。
どうせ忙しいから無理だし。
てかお前ら暇人かよ。




「私はいい。他の人たちで好きにして」




それだけ言って背を向けた。







「何あれ、感じわるー…」


「せっかく誘ってやったのにね」




さっきまでの態度が嘘のように愚痴をこぼす彼女たちに




『私は頼んでないけどね。』




と心の中で呟いてスクバを持ち直すと、
今度こそ生徒会室に向かった。

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