ななちゃんが元気よく言い、私達も続いて言う。
先生は、優しく微笑む。
なんだか本当の…
自分でそう思って、苦笑する。
本当の家族みたい。って、本当に家族なんだから。
ななちゃんのパパは先生で、莉世さんは、ママ。
なんだか、悔しい。
なんで私はここにいるんだろう。って感じ。
先生の、こう言う未来はあったのかもしれない。
先生と、莉世さんが別れていなかったら、先生と私は出会ってはいたかも知れないけど、
こんな関係にはなっていなかった。
ななちゃんが不思議そうに私を見つめた。
複雑そうな顔してたかな?
それから、ななちゃんは言った通り、たくさん食べてくれた。
そのあと、それぞれお風呂に入り、先生と莉世さんの話し合いが始まった。
ななちゃんに、もう寝ようか。と声をかけたけど、まだ寝たくない!と言うので、
先生達が、莉世さんの部屋に行ってくれた。
ーひとことー
あー、なんか複雑だねぇ。
見てるこっちが悲しくなるな。(まぁ、そうやって書いてるんですけどね笑)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!