第108話

放課後 1
1,927
2020/04/03 01:00
コンコンッー
先生
はい
あなた

失礼します〜

いつも通り、椅子をくるっとこちらに向けた。
先生
なんだ、お前か
あなた

なーに、いつもそう言うけど不満なの?

先生
お前もいつも不満なのかって聞くよな。
あなた

そりゃ聞くでしょ、

先生
で、何の用だ?
めんどくさくなることを見越して話変えたな??


まぁ、いいか。
あなた

これ、プリント持ってきたよ


私は先生にプリントを差し出す。
先生
おう、サンキュ。
あなた

はーい

私は近くの椅子に座った。


あ、そうだ。


ここで勉強すればいいんだ。
あなた

ねぇ、先生?
ここで勉強してもいいー?

先生
まぁ、別にいいが
あなた

よし。じゃあ頑張る!

先生
おう
ただ単純だけど、先生の近くに居たいからね。


これなら勉強も出来て一石二鳥だよ!
先生
なにか飲むか?
そう立ち上がってポットに向かう先生を追って、隣に並んだ。
あなた

なにがあるの??

先生
いつものやつしかねーよ
あなた

んー、じゃあ、アイスティーください!

先生
氷がないから却下。
あなた

えー!?もう夏だよ!?
もうすぐで7月!

私の言い分を無視して紅茶を入れ始める先生。
先生
温かい紅茶でいいな。
あなた

んんー!
まぁ、しょうがないか…

先生
持っていくから座って待ってろ
あなた

はーい

私は、机の上に勉強道具を広げ、なにからやろうと悩み…


悩んだ。だけだった…


先生が紅茶を運んでくれたあと、おしゃべりタイムが始まり、


結局、勉強しないまま時間が過ぎていった。

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