第71話

風邪
4,813
2018/04/23 07:03
あなた

せんせー?

私は今、昼休みの時間に準備室へ来て居た。


いつもは放課後とかにしか来ないんだけど…


なんだか、今日は先生の具合が悪そうだったから来て見たら…


ソファに横たわっている先生発見。
先生
ん………さな…
あなた

ん?
先生、大丈夫?
具合悪いんでしょ。

先生
うん…
あなた

やっぱり、


私は、先生に近づいて、おでこを触った。
あなた

うん、熱あるよ?
この後授業は?

先生
ん、無いけど…
あなた

なら、帰っちゃえば??
ダメなの?

先生
頼めば…大丈夫……
あなた

じゃあ、帰ろう!

先生
うん…帰る…けど…
あなた

けど?

先生
車…
私は先生と目線を合わせるため、しゃがんだ。
あなた

あー、そっか。
じゃあ…青木先生に頼むのはどう?
てか、青木先生免許あるの?

先生
その手があったか…
あなた

じゃあ、車の鍵……
んー、でも先生だけじゃちょっと心配だなぁ…


本当に具合悪そうで、タクシーで一人で返したとしても、その後が心配……
あなた

ねぇ、先生。
あと2時間くらいここで待ってられる?

先生
ん…わかった…さっき薬飲んだから少しすれば良くなるはず……

え、すご。


風邪薬なんて常備してるの…


と、変なところで感心する。
あなた

わかった。
青木先生に頼んでみるね。

先生
悪いな…助かる。
あなた

うん。
じゃあー、授業行ってくるね!

先生
おう……

私は、なんとなく、そのまま顔を近づけ、先生にキスした。


すると先生は、少し驚いたように、
先生
風邪移るぞ……

と言う。
あなた

いいもん。
先生も今ので少しは元気出たでしょ?

先生
…うん、出た。

わっ…やばい……
あなた

良かった。
じゃあ、また来るね。


私は、軽い足取りで青木先生の元へ向かった。

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