ーLINEにてー
ふふっ、先生って意外と甘いもの好きなんだよね〜
そこもまた可愛い〜
今私は、スーパーにいる。
いつも通り、先生がスーパーまで迎えに来てくれる。
よし、じゃあ、今日の夜ご飯はカツ!
私は、食材を次々とカゴに入れていく。
先生喜んでくれるかなぁ〜?
そんなことを考えながら会計を済ませて、
スーパーを出るといつものところに先生が待っていてくれた。
そう言いながら先生のところへ歩み寄ると、先生は手を差し出す。
よーし。
いつもはここで、買い物袋を渡すんだけど…
私は、差し出された手を握って歩き始める。
握った手をうまくすり抜けられた。
ちぇー
そう言って、先生は私から荷物を受け取り、車道側に立って手を繋いでくれた。
うわっ。なんかやばい…。
私はなぜか顔が赤くなるのを感じた。
まぁ、こんな感じで家まで行った。
問題なのはこの後。
この後、あんなことになるとは思ってなかった。
もっとちゃんと…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!