みんなが落ち着いてきた頃、お母さんは、もう一度暖かいお茶を入れ直すわね。
と言って、立ち上がった。
お父さんは、先生に問いかけた。
私が思いのほか大きな声を出してしまい、お父さんとお母さんがこちらを見る。
いや、まって、今まで散々アウトなことしてきたと思うんですけど。
まぁ、親の前だしそーなるか。
うんうん、とお父さんも頷く。
なんだか急展開すぎてよく分からないけど、
まぁ、いいか!
私は部屋に行き、メイクを落としてお風呂へ入った。
3人で何を話しているんだろう、とか、
先生がお風呂に入ってる間家族で何を話せば
いいんだろう、などと考えていた。
でもとにかく今は、先生にありがとうって言いたい。
本当に、たくさん助けて貰った。
今すぐにでも、伝えたいな…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。