私は、次目覚めたのは、朝の6時。
横には、ななちゃんと先生が寝ている。
一度、トイレに行こうと起き上がった。
眠くて、トボトボと歩き、トイレを済ませて戻ろうとするが、
莉世さんのことが気になり、覗いてみることにした。
ゆっくり、ドアを開ける。
あ、よかった。さっきよりは、安定してる。
私は、先生の部屋に戻り、眠りにつこうとして気づく。
すっかり忘れていた。
いつもは、木、金と定期テストがあるんだけど、今回は、水、木だった。
先生は、寝返りをうった。
そういうと、先生も忘れていたようで、
と、言う。
私は、「んー」と唸っている先生をよそに、キッチンへ向かい、まずご飯を炊く。
お弁当どうしようかな。
まぁ、おにぎりでいっか。
朝ごはんは…
食パンにウィンナー、スクランブルエッグ、サラダに、フルーツ。
7時くらいまでには出来るかな。
でも、制服取りに一回家に帰らないと。
7時30分くらいには家を出て…。
色々なことを考えながら冷蔵庫から食材を取り出す。
すると、誰かが近づいてくる気配がした。
先生かな?
私は振り返りながら言った。
あっ…
背後にいたのは、莉世さんだった。
私は、微笑んだ。
昨日はどうなることかと思ったけど。
少し考えてから、莉世さんが言う。
おぉ、昨日梅干し買っといて良かったぁ。
ななちゃん、さすが!
莉世さんはそう言うと、部屋に戻ってしまった。
『原因は私にあるんだけどね…』
どう言うことだろう。
私は、一度考えたけどやめた。
あんまり、人の事情に踏み入れるもんじゃないよね。
そう思い、私は朝ご飯の準備に取り掛かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。