第25話

翌朝
3,391
2018/03/01 07:29
私は、次目覚めたのは、朝の6時。


横には、ななちゃんと先生が寝ている。


一度、トイレに行こうと起き上がった。


眠くて、トボトボと歩き、トイレを済ませて戻ろうとするが、


莉世さんのことが気になり、覗いてみることにした。


ゆっくり、ドアを開ける。


あ、よかった。さっきよりは、安定してる。


私は、先生の部屋に戻り、眠りにつこうとして気づく。
あなた

あっ、嘘。
今日、学校…。

すっかり忘れていた。


いつもは、木、金と定期テストがあるんだけど、今回は、水、木だった。


先生
ん………。
先生は、寝返りをうった。
先生
どうした…?
あなた

あ、ごめんね、起こしちゃった?
今日学校だった…

そういうと、先生も忘れていたようで、
先生
あー、そうだった。
と、言う。
あなた

もう起きようかな。ご飯炊かないと。

先生
…俺も起きる。
あなた

ん?別にいいよ?
どうせ昨日も看病してて寝るの遅かったんでしょう?

先生
んー…
私は、「んー」と唸っている先生をよそに、キッチンへ向かい、まずご飯を炊く。


お弁当どうしようかな。


まぁ、おにぎりでいっか。


朝ごはんは…


食パンにウィンナー、スクランブルエッグ、サラダに、フルーツ。


7時くらいまでには出来るかな。


でも、制服取りに一回家に帰らないと。


7時30分くらいには家を出て…。


色々なことを考えながら冷蔵庫から食材を取り出す。


すると、誰かが近づいてくる気配がした。


先生かな?
あなた

ねぇ、先生ー?
お昼どうする?買う?

私は振り返りながら言った。


あっ…


背後にいたのは、莉世さんだった。
莉世
あっ、えっと、ごめんね…?
あなた

い、いえ!
あ、体調の方は…?

莉世
うん、昨日よりは大丈夫かな。
あなた

そうですか、よかったです!

私は、微笑んだ。


昨日はどうなることかと思ったけど。
あなた

あ、そうだ。何か食べたいものありますか??
もし良ければ作りますよ?

莉世
…じゃあ、梅のお茶漬けかな?
少し考えてから、莉世さんが言う。


おぉ、昨日梅干し買っといて良かったぁ。


ななちゃん、さすが!
あなた

わかりました。
まだもう少しかかるので、寝てますか?

莉世
うん、そうしようかな。
あの、そう言えば、ななは…?
あなた

あぁ、まだ寝てると思います。
あっちの部屋で寝てますよ〜

莉世
そう、本当に色々ごめんなさいね。迷惑かけちゃって。
あなた

いえいえ。
と言うか、「ごめんなさい」より、「ありがとう」って言ってください!
別に、莉世さんが悪いわけじゃないですし。

莉世
そうね…元々の原因は私にあるんだけどね…。
あなた

え?

莉世
ううん、なんでもない。
ありがとね。もう一回寝てくる。
莉世さんはそう言うと、部屋に戻ってしまった。


『原因は私にあるんだけどね…』


どう言うことだろう。


私は、一度考えたけどやめた。


あんまり、人の事情に踏み入れるもんじゃないよね。


そう思い、私は朝ご飯の準備に取り掛かった。

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