声をかけたはいいもののなにを話せばいいかわからない… 。
取り敢えず……
そう言って うーん、と考え込む音羽。
初めに声をかけてくれた子を指差すと音羽は何か言いづらそうに俯いてしまう。
もしかしてあの子仲悪いとか？聞いちゃまずかったのかな？
さっきより少し小さめの声で話し始める。
朝比奈 結花っていうんだ 。
今、楽しそうに結花ちゃんと話してる両隣の子の名前も教えてくれた。
いい子そうだけどなんかあるのかな…？
音羽の話す声にわざとかぶせるように
ショートヘアの ………伊崎 歩夢ちゃんの声がした。
また俯いてしまう音羽。やっぱり仲悪いのかな？
結花ちゃんがこっちに向かって歩いてくるのについてくるようにあとの二人も歩いてくる。
こちらを真っ直ぐ見つめてフレンドリーに話しかけてくれるこの子は
結花ちゃんより少し明るい茶色のショートヘアにくっきり二重の少し子供っぽい顔立ち。身長は標準くらい。
言うならば［中学2年生くらいの妹］って感じ。
黒髪ロングの大人っぽい顔立ち。
身長は標準より少し高くて格好いい雰囲気。
歩夢とは正反対で［高校3年生のお姉さん］って感じかな。
そう言ってふわりと微笑む結花。
嗚呼、すごい癒やされる。
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第5話 １−４［唯月side］
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。