うらたさんの一言で一気に雰囲気が変わった。
心做しかセンラさんと志麻さんの瞳も変わった気がした。
そんな中、うらたさんの次の言葉を待っていると…
なんだろう、やっぱ昨日のこと?
いや、あっちは私に気づいてないし…
焦ることもないだろう、んー、いやでも、んー?
わかんないなぁ
私がそういった瞬間、センラさんと志麻さんがすごい勢いでうらたさんに向いた
な、なんなんだ、この人達、
急に痴話喧嘩始めたんだけど…
センラさん、その顔は反則です。
そう思いつつも昨日の話をしてみることにした
みんな、そういってくれて「ありがとう、ごめんね迷惑かけちゃって」って言いたかったのにうまく言葉が出てこなかった。
私が泣いているあいだセンラさんはずっと私も抱きしめていてくれた。
しばらくして落ち着いてきて
って、さっき思ってたことをやっと口に出せた。
そしたら志麻さんが
って言ってくれて、本当にこの人達は優しいなって思った。
少し言いづらそうにしてうらたさんが口を開けた。
うらたさんの発言に思わずびっくりして声が掠れた。
な、なんか私置いてかれてる気がする…。
というか、理由って1つしかない気がする…
3人とも「えっ?」って顔してるけどそれには触れず話を続ける
その言葉に対して3人は「ん~?」って顔してる。
いやどう考えてもそうでしょ、うん、絶対そうじゃん
あの、私を置いてかないでもらいたい。
気になるじゃないですか。
志麻さんの言ってるあいつって坂田先輩?
いてもたってもいれず話しかけてしまった
気になるから早く言ってほしい。
うらたさん。そんな顔したら貴方の顔が台無しだよ、うん。
意を決したようにうらたさんが口を開く
うらたさんは真面目な顔して何を言ってるのだろうか。
って坂田先輩、そこまで私のこと嫌いなんですか。
浦島坂田船の時に話すって…私嫌われすぎでしょ
嘘でしょ、なにそれ。恥ずかしっ
ん?なんで私がうらたさんの家に行ったらうらたさん、殴られるの?
信じられないよ、あの坂田先輩がそんなこと言うなんて…!
でもそう思ってくれてるって思うと嬉しいなぁ
「ごめんね、ばいばい!」
っていって2人ともバタバタと家を出てった。
志麻さんは
そういってくれたので私は思ってることを全部聞いてみることにした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!