第6話

分からない
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2018/01/03 12:49
うらた
坂田のことなんだけど
うらたさんの一言で一気に雰囲気が変わった。

心做しかセンラさんと志麻さんの瞳も変わった気がした。

そんな中、うらたさんの次の言葉を待っていると…
うらた
今日、おかしかった。

なんかずっとそわそわしてるし話しかけるとびくっ、ってなって焦ってる感じ
センラ
俺今日「さかた~!」って言ったらめっちゃどもってたで
「な、な、な、な、なに!?センラ!」
みたいな
志麻
それで俺が気になって、なんか隠してることあんの?
って聞いたら
「な、ないよ!そんなもんあるわけないじゃ~ん!」
みたいに誤魔化された
うらた
なんかそんな言動に心当たりある?
あなた

心当たり…

なんだろう、やっぱ昨日のこと?

いや、あっちは私に気づいてないし…

焦ることもないだろう、んー、いやでも、んー?

わかんないなぁ
志麻
とりあえず今思ってること全部言え、
センラ
そうですよ~!
なにかあるかもですし!
あなた

えっと、昨日うらたさんの家で話聞いてもらってたんですけど…

私がそういった瞬間、センラさんと志麻さんがすごい勢いでうらたさんに向いた
うらた
え!?なに!?なんもしてないよ!?
話聞いただけだよ!?ねぇ!?
センラ
当たり前やないですか!
志麻
当たり前や、そんなん。
あほちゃう?
な、なんなんだ、この人達、

急に痴話喧嘩始めたんだけど…
うらた
お、落ち着けって!
ほら、あなたちゃんの話の続き聞くぞ!
センラ
あ~ごめんねぇ~
続きお願いします
あなた

あ、はい!

センラさん、その顔は反則です。

そう思いつつも昨日の話をしてみることにした
あなた

それでうらたさんの家を出て遠回りして帰ろうかと思って足を踏み出した時に遠くで坂田先輩みたいな声が聞こえたんです。
気になってそっち見るとっ、女の人と、坂田先輩がっ、腕組んで歩いててっ「ホテル行こうぜ」っていう会話しててっ…!

うらた
ごめん、俺が送っていけば良かったんだな。
ほんとごめん、
志麻
あなたちゃんもうええよ、
話してくれてありがとな
センラ
あなたちゃんありがとうね、
話してくれて辛かったよね、
みんな、そういってくれて「ありがとう、ごめんね迷惑かけちゃって」って言いたかったのにうまく言葉が出てこなかった。


私が泣いているあいだセンラさんはずっと私も抱きしめていてくれた。
しばらくして落ち着いてきて
あなた

ありがとう、ごめんね、また迷惑かけちゃったね…

って、さっき思ってたことをやっと口に出せた。

そしたら志麻さんが
志麻
迷惑とかじゃないから!
もっと頼って?
って言ってくれて、本当にこの人達は優しいなって思った。
うらた
あのさ、俺思ったことがあって…
少し言いづらそうにしてうらたさんが口を開けた。
うらた
坂田、後悔してるんじゃないかな。
その女とホテル行ったこと。
あなた

えっ、なんで…

うらたさんの発言に思わずびっくりして声が掠れた。
うらた
だってさ、今日坂田怪しかったのって絶対それのせいじゃん。
確信はないけど俺はそれだと思う
センラ
センラもそう思います。
さかた後悔してるんとちゃいます?
志麻
俺もそう思うね、
俺から言わせれば後悔するくらいなら行くなって話なんやけどね
うらた
でも坂田にもなにか理由ある気がするんだよね。
坂田ってそういうやつではないと思う。
志麻
確かにな。
センラ
じゃあその理由は…?
な、なんか私置いてかれてる気がする…。

というか、理由って1つしかない気がする…
あなた

たぶん、私とまだ別れてないからだと思います

3人とも「えっ?」って顔してるけどそれには触れず話を続ける
あなた

坂田先輩は私と別れてないまま他の女の所へ行ったのでバレてないか、と挙動不審になってると思います。
だから後悔というより、バレてないか、っていう焦りと不安だと思いますよ

その言葉に対して3人は「ん~?」って顔してる。

いやどう考えてもそうでしょ、うん、絶対そうじゃん
センラ
センラ、それはないと思います
志麻
もうあのこと言っちゃえば?
うらた
え、まじ?
センラ
言っちゃうんですか?
うらた
黙っててって言われたよ?
志麻
ええんよ!あいつが悪い。
あの、私を置いてかないでもらいたい。

気になるじゃないですか。

志麻さんの言ってるあいつって坂田先輩?
あなた

え、なんですか

いてもたってもいれず話しかけてしまった
志麻
ほら、言えよ
センラ
センラは嫌ですよ。
うらたんお願いします
うらた
えっ!?俺!?
あなた

じゃあうらたさんお願いします

気になるから早く言ってほしい。

うらたさん。そんな顔したら貴方の顔が台無しだよ、うん。


意を決したようにうらたさんが口を開く
うらた
あいつ、浦島坂田船でいる時凄いうるさいんだよ、
あなた

うるさい?

うらた
うん、うるさい。
これ本人には絶対いうなって言われてるんだけど
あいつが口を開けば話すことってあなたちゃんのことなんだよね
あなた

えっ、私?

うらたさんは真面目な顔して何を言ってるのだろうか。

って坂田先輩、そこまで私のこと嫌いなんですか。

浦島坂田船の時に話すって…私嫌われすぎでしょ
志麻
いや、あなたちゃんそれはちゃうで
あなた

へっ?

志麻
声出てたで。
嘘でしょ、なにそれ。恥ずかしっ
志麻
それも出てんで。
あなた

まじですか…

で、坂田先輩は私のことなんて言ってるんですか?
何言われても傷つかないんで教えてください!

うらた
え~これ言っていいの?
俺殴られない?
もう既に殴られそうなんだけど
センラ
うらたさんはあなたちゃん家に呼んだから絶対殴られますよ。
俺言っときますわ笑
ん?なんで私がうらたさんの家に行ったらうらたさん、殴られるの?
あなた

なんで私がうらたさんの家行ったらうらたさん殴られるんですか?

センラ
それはね、さかた、あなたちゃんのこと好きなんよ。
あなた

えっ、それはないと思いますよ

志麻
それがありえるんよ?
坂田口開けば
「あなたと今日も話せなかった」
「なんであなたあんなに可愛いの?」
「俺もう我慢するの大変やで?」
「もう好きが止まらへん。」

ってずっと言ってるで?
センラ
ほんとセンラ達対処するの大変なんですよ?
「へぇそうなんだ」って言うと「なんでそんな冷たいの?」っていうし
「可愛いよね」っていうと「お前にあなたの良さは分からへん」って言われるし…
うらた
まぁ、そんな感じ…!
(俺殴られるの怖いよ…)
あなた

すみません、信じられませんよ!
そんなの…!

信じられないよ、あの坂田先輩がそんなこと言うなんて…!


でもそう思ってくれてるって思うと嬉しいなぁ
うらた
まぁ急に言われても信じられないよな、
ってもうこんな時間!?
俺このあとやんなきゃいけないことあるから帰る!
センラ
え、うそ!?
センラもだ!ごめん、あなたちゃん
志麻
え、二人とも?俺暇人?
あなた

え!?まじですか!?
うらたさん、センラさんありがとうございます!
話聞いてくださって心が楽になりました!

「ごめんね、ばいばい!」

っていって2人ともバタバタと家を出てった。


志麻さんは
志麻
俺いてもいい?笑
あなた

全然いいですよ

志麻
俺でよければなんでも聞くからね
そういってくれたので私は思ってることを全部聞いてみることにした

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