白いシャツに赤色のリボン、チェックのスカート…。今の服装は、なにも知らない人にしてみれば、ただの高校生。でもわたしは、高校教師。
どーも、そんな小島 凪菜です。
これから塾です。人に教えていて、自分の学力が下がったら大変だから…!
なんと今日は、塾のクラス替え。良いクラスに入れるかな…。
Aクラとは、あたしたちの塾の中でのエリートクラス。このクラスに入るためにみんながんばっているのです。
結愛は、塾の友達。優しくて、悩み事とかもよく聞いてもらう。中学校から、ずっと同じAクラで一緒。
…教室に行くと、3分の2くらいの人はもう来ていた。教室の扉を開けてすぐ、1人の男子と目があった。
なんか、見たことのある名前や顔…だと思ったら、渡辺くんじゃん!
渡辺 隼斗っていって、あたしが担任を持つことになったクラスの生徒。あたしに身長が小さいとか言ってきた、クラスの中心的な男子だよ!まさか、同じ塾で、同じクラスなんて…。
絶対にバレないようにしなきゃ!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。