そう言うと、風磨は私を机に押し倒して来た。
風磨の顔が私の顔に近づく。
唇に温かさを感じた。
頭が混乱しすぎて何も考えられない。
名前を呼びたいけど、話せないくらい唇と唇が密着してる。
( 苦しッ……、、 )
風磨の胸を意識的に叩く。
それでも風磨は離してくれない。
もう1回叩いてみる。
やっと唇を離してくれた。
でも、押し倒した体勢は変わらない。
見つめて聞いてみる。
少しの間を置いて口を開いた。
風磨の口からそんな言葉が出てくるとは予想もしてなかったから、正直驚いた。
そんな風に思ってるとは知らなかったし…。
目を逸らし風磨の顔がだんだんと赤く染まっていく。
顔を見せたくないのか私を抱きしめる。
風磨が嫉妬してたなんてなぁ~…。
気付けて良かった、!
言ってくれてありがとう…なんて言葉にして言えないから、改めて言うよ?
驚いた顔してまた赤く染まる君は言葉の代わりにキスしてくれた。
このツンデレがッ、///笑
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。